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連日の猛暑で体力が奪われていませんか? 夜はぐっすり眠ってパワーをチャージしたいところですが、熱帯夜は眠りも思うようにいきません。

ダイキンが20〜70代の男女1000人を対象に行った2017年6月の調査によると、「暑くてなかなか寝つけない」と回答した人は63.1%、「暑くて夜中に起きてしまう」と回答した人は61.2%と、いずれも過半数にのぼりました。

専門家の研究によると、快眠のコツは温度設定だけではないようです。

快眠のポイントは「湿度」コントロールにあった

奈良女子大学の久保博子教授によると、快眠を作り出す環境づくりのポイントは次の2つです。

(1)エアコンの設定温度は28度で朝まで運転

体を冷やしすぎないよう、28度以上に設定しましょう。

(2)湿度を50〜60%に下げる

寝苦しさの原因は、体温を下げようと汗をかいたのに蒸発しないでいつまでも体感温度が下がらないこと。そこで、湿度を50〜60%に下げます。

湿度調整機能のついたエアコンなら簡単ですね。機能がない場合は、扇風機を回しておくという方法があります。ただ、扇風機の風に当たりっぱなしは体を冷やしすぎる可能性があるので、直接当たらないように風向きには気をつけましょう。

つけっぱなしに抵抗ある人はどうしたらいい?

先の調査によると、エアコンをつけっぱなしにする派は23.5%、タイマーを使う(途中で切るまたは入れる)派は53.1%でした。タイマー派は、つけっぱなし派の約2倍。朝まで運転しておくのは抵抗があるようです。

ではタイマー派は、どうすればぐっすり眠れるでしょうか。久保教授は次の2つのポイントが肝心だと言います。

(1)設定温度は26〜28度

自分が快適に感じる温度設定で部屋を涼しくしておくと、ある程度湿度もコントロールされ、就寝直後の汗をうまく乾かすことができます。ただ、冷やしすぎは血管が収縮して放熱できず、逆に眠れなくなってしまうので、26〜28度が理想です。

(2)就寝から3時間オフタイマーをセットする

実は、夜の眠りの質を左右するのは、就寝直後に深い眠りに入れるかどうか。3時間でオフになる設定をしておけば、レム睡眠とノンレム睡眠をスムーズに2周期できる計算となり、朝までぐっすり眠れます。

眠りには個人差があります。まずは、紹介したポイントを実践してみて、そこから調整しながらベスト設定を導き出しては?