本来のパフォーマンスではなかった磐田だが、名波監督は「勝点を持って帰れるのは悪いことではない」と語った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ10節]甲府 0-0 磐田/5月7日/中銀スタ

 敵地でドローとした磐田の名波監督は、前半の低調なパフォーマンスに苦言を呈した。

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 30度近い暑さの中で始まった試合は、スローペースな展開に。名波監督は「過密日程や気温、湿度の高さがあったのか、身体が思うように動いていなかった」と振り返り、コンディションの厳しさを認めたものの、「我々は高い位置からボールを取りに行く守備を目指しているが、最初にボールに行く人間が躊躇したり、最初から電池を切っていたりして、ファーストディフェンスのスイッチが入らなかった」と、チームの不甲斐ない戦いぶりを嘆いた。

 後半は小川航基をスタートから投入して状況の打開を図り、「後半は修正してなんとなく前掛かりになっていったが、退場者を出すまでの時間帯が我々の理想に近い形」と、後半やや持ち直した点については評価したが、「あれを90分続けていかないと…」と前後半通じた安定感を求めた。

 それでも、敵地でのスコアレスドローという結果には「3時間以上バスに揺られてきたなかで、勝点1を持って帰れるのは決して悪いことではない」と語り、退場者を出し30分近くに渡り10人の戦いを強いられたなかでの引き分けに、一定の評価も示した。