オープン戦から不振が続く巨人・長野久義(C)KYODO NEWS IMAGES

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 3番・坂本勇人が打率.333、1本塁打、10打点、4番・阿部慎之助が打率.343、5本塁打、23打点、5番・マギーは打率.286だが、打点はチーム2位の12打点を記録する。クリーンナップは一定の働きを見せるが、後を打つ下位打線がいまひとつだ。

【下位打線を任される主な打者】

長野 久義 18試 率.185 本0 点1

6番:率.156 本0 点0

7番:率.375 本0 点0

8番:なし

重信慎之介 14試 率.179 本0 点1

6番:なし

7番:率.217 本0 点1

8番:なし

亀井 善行 17試 率.273 本0 点7

6番:率.000 本0 点0

7番:なし

8番:なし

石川 慎吾 15試 率.257 本0 点1

6番:率.190 本0 点0

7番:率.250 本0 点1

8番:なし

小林 誠司 21試 率.148 本0 点0

6番:なし

7番:なし

8番:率.148 本0 点0

 4月23日に放送されたニッポン放送ショウアップナイター 巨人-阪神戦で解説を務めた江本孟紀氏は巨人の下位打線について「6、7、8番打者となるとヒットが出るのは奇跡みたいなもんで、攻撃力は落ちますよね。あまりにも悪すぎる」と指摘するほどだ。

 特に開幕から6番や7番を打つことの多い長野久義の打撃不振は深刻。オープン戦を打率.208に終わると、シーズンが開幕してからもここまで打率.185と精彩を欠く。江本氏は長野の不振の原因について「外のボールについていけないというか、タメられない。全部追っかけていきますから。追っかけていって、ボールを見ているならいいんですけど、ボールを見ないで上向いて振るから全然当たらない」と分析した。

 また、WBCで日本代表トップとなる打率を記録した小林誠司は、シーズンが始まってから当たりが止まっている。ここまで打率.148、本塁打0、打点0という成績だ。ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める山崎武司氏は「WBCのバッティングをみていると詰まろうが、先だろうが全部ヒットになったので、開眼したと思いましたが…。見ているとタイミングがあっていない。自分のバッティングの形で振れないというのが不調の原因。WBCはどんなコースでも自分のスイングをして、結果がヒットになっていた」と話した。

 クリーンナップが好調なだけに、下位打線がチャンスで結果を残すことができれば、今以上に得点力はアップする。

(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)