ソニー RX100M5は一眼レフを超えた?!驚愕の高速AFと連続撮影、画質を実写チェック

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2016年10月に発売となった、ソニーのハイエンドコンパクトデジカメ「RX100」シリーズの「DSC-RX100M5」(以下、RX100M5)。有効画素数は約2010万画素と据え置きだが、新たにイメージセンサーに位相差検出方式AFセンサーを搭載することで、高速AFを実現した。

今回は、RX100M5のレンズ性能およびその実力を実写でチェックしていきたいと思う。




RX100M5のレンズは、カール・ツァイスの「Vario-Sonnar T* 1.8-2.8/8.8-25.7」。35mm判換算24-70mm F1.8-2.8の、明るいレンズを搭載する。イメージセンサーが1インチということで、望遠ズームレンズを搭載するコンパクトデジカメのような鏡筒の太さ・長さがある。



専用設計のレンズと言うこともあり、細部までしっかりと描写されている。一般的なコンパクトデジカメやスマートフォンよりもイメージセンサーが大きいため、カメラらしい自然な画質である。




望遠端では、ここまで大きく写すことができる。旅行などでは、望遠側がこれでも物足りないと感じるかも知れないが、持ち歩きが苦にならないサイズ感を実現しているので、これはこれでバランスが取れているのではないだろうか。



カール・ツァイスのT*コーティング仕様と言うこともあり、逆光でもフレアやゴーストがここまで抑えられている。レンズ性能に関しては、文句なしと言って良いだろう。




光学式手ブレ補正と広角端においてF1.8という明るさがあるため、手持ちでも夜景撮影が可能だ。ISO感度は、3200までなら常用できるレベルだ。




望遠端での近接撮影なら、遠景をぼかして撮影することもできる。点光源のボケ方は輪郭が付き硬くうるさい印象を受けた。




RX100M5の高速AFと連写機能を使えば、決定的瞬間を逃さない。連写中に画面がブラックアウトしないので、被写体を追いながら撮影可能だ。この被写体を追い続けられるという点が、RX100M5の素晴らしいところでもある。

静止画の連写機能の他に、「HFR(ハイフレームレート)」撮影も楽しめた。240fps、480fps、960fpsでスローモーション動画撮影する機能だが、肉眼ではみることができない驚愕の映像体験ができるので、この機能も是非試してみて欲しい。なお、超スローモーションとなる960fpsが映像的には面白いのだが、フレームレートが高くなると撮影時間自体が短くなってしまうので、撮影する被写体やシチュエーションに合わせて、フレームレートを選ぶことをオススメする。

RX100M5は、一眼レフカメラのレスポンスをポケットに入るサイズに凝縮したコンパクトデジカメだ。普段の持ち歩き用途やデジタル一眼レフカメラのサブとして、コンパクトなミラーレス一眼ではなく、RX100M5を選ぶ価値は充分にあると感じた。


執筆 mi2_303
記事提供:クチコミ.jp(http://kuchikomi-web.jp/blog)