チベットのラマが結婚を表明。美女の魅力には勝てなかった(出典:http://www.thestar.com.my)

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チベットをはじめ中国、インド、ネパール、ブータンなどにも信者を持つチベット仏教。その中で極めて位の高い30代僧侶が、これからは一般人男性として生きていくという一大決断を明らかにした。結婚を事後報告したのである。

チベット仏教における最高の僧侶のひとりとして、人々から「ラマ」と呼ばれて尊敬されてきたThaye Dorjeさん。チベット仏教ゲルク派の最高指導者が「ダライ・ラマ」、同カギュ派の最高指導者が「カルマパ・ラマ(Karmapa Lama)」と呼ばれ、一説では「ダライ・ラマ」「パンチェン・ラマ」に次ぐ序列3位が「カルマパ・ラマ」とも言われる。Thayeさんはその「カルマパ・ラマ」の17人目の生まれ変わりとされ、チベット仏教を学ぶ有名な学校の校長も務めてきた。33歳とまだ若く、戒律を受けてからどれほどの瞑想や苦しい修行で精進してきたかは想像に難くない。

ところが3月25日、そのThayeさんが36歳のRinchen Yangzomさんとインドで結婚したことを自ら発表した。「互いの家族は19年の長いつきあいでセレモニーは親族のみで行われました。彼女とは幼馴染で、友情から生まれたこの愛は真実の美しい姿です。そして結婚は互いの両親の長年の望みでもありました。幸せになれると信じています」と説明するThayeさん。迷った末に栄誉に満ちたその座を捨てて愛を取る決断を下したようだ。

彼の事務所の広報担当者は『Hindustan Times』に、「今後は僧侶としてではなく、世界を回って学生たちに教義を説いたり、セレモニーに参加したり、そんな活動を続けていくでしょう」と語った。はやくも今年7月と8月スウェーデン、スペイン、フランスを周ることが予定されているという。しかし高い悟りを開いた孤高の僧侶が俗化してしまったことに、信者たちの“裏切られた感”はかなり大きいもようだ。

出典:http://www.thestar.com.my
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)