グアテマラの首都グアテマラ市近郊にある子どもの保護施設前で、抱き合う火災の生存者(奥)と家族(2017年3月8日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)中米グアテマラの首都グアテマラ市(Guatemala City)近郊にある児童養護施設で火災が起き、8日午後までに10代の少女少なくとも22人が死亡した。政府が運営するこの施設には定員の倍近くの子どもが収容されていた上、劣悪な環境や職員による性的虐待の疑いがかねて問題視されていた。火災は入所者による暴動の最中に起きたという。

 死亡したのは14〜17歳の少女。当局によると、大半はやけどが原因とみられる。また病院関係者によれば、38人が負傷し、うち16人が重体だという。

 施設はグアテマラ市から東へ10キロのサンホセピヌーラ(San Jose Pinula)村にあり、2006年に建てられた。定員400人のほぼ倍の人数を収容し、過密状態になっていた。

 火災は施設内での暴動の最中に発生したとみられている。現地メディアによると、入所者は7日から8日の夜にかけて職員による性的虐待、劣悪な食事や環境に抗議して暴れ回っていたという。

 子どもの権利の擁護に関わっている検察官は「食事の配膳時に子どもたちの一部がマットレスに火を付け始め、これが火災の原因になった」と述べた。

 この施設は、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者や路上生活をしていた18歳未満の子どもを収容している。しかし、虐待が行われているとの訴えが後を絶たず、内部での劣悪な環境に耐えかねて過去1年だけで数十人の子どもが逃げ出したという。

 今回の火災を受け、政府は3日間の服喪を宣言した。
【翻訳編集】AFPBB News