ヤンキース時代にワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜

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 広島の黒田博樹が7月23日の阪神戦で、日米通算200勝を達成した。黒田といえば、1975年2月10日生まれ。「74年世代」にあたる。

 この世代は、黒田だけでなく、“大物”と呼ばれる選手が多い。12年に現役を引退した松井秀喜氏がその一人。松井氏は92年ドラフト1位で巨人に入団すると、プロ2年目にレギュラー定着。3年目以降は球界を代表するスラッガーに成長し、首位打者、本塁打王、打点王など数々の打撃タイトルを獲得。02年にはシーズン50号本塁打を記録し、同年のオフにメジャーへ移籍した。

 ヤンキースに移籍してからも、3年連続100打点をマーク。09年のワールドシリーズでは日本人選手として、初めてMVPに輝く活躍を見せた。10年からはエンゼルス、アスレチックス、レイズなどでプレーし、12年に現役を引退。現役(日米)通算は、2504試合に出場して、打率.293、507本塁打、1649打点の成績を残した。

 ロッテの井口資仁も同級生。井口は、黒田、松井と同じように、日本とアメリカの両方でプレー。今年の12月で42歳を迎える大ベテランだが、チームに欠かせない存在感を発揮。「5番・一塁」でスタメン出場した7月19日の西武戦では、満塁本塁打を放つ活躍を見せるなど、勝負強さはまだまだ健在だ。

 投手では、日本通算402セーブのプロ野球記録を持つ岩瀬仁紀(中日)も、「74年世代」だ。岩瀬は98年ドラフト2位で中日に入団すると、1年目からセットアッパーとして活躍。6年目の04年から抑えに転向すると、05年にシーズンプロ野球新記録となる46セーブをマーク。また、岩瀬はプロ野球史上2人しか達成していない通算900登板に残り「4試合」に迫っている。

 その他、現在ロッテの投手コーチを務める小林雅英コーチ、助っ人外国人では初めて日本通算2000安打を達成し、現在DeNAで指揮を執るアレックス・ラミレス監督などがいる。ちなみに、他のスポーツ界だと、ハンマー投げの室伏広治、ボクシングの内藤大助、柔道野村忠宏なども「74年世代」だ。

◆主な74年生世代

<現役組>

岩瀬仁紀 74年11月10日生

井口資仁 74年12月4日生

黒田博樹 75年2月10日生

<引退組>

小林雅英 74年5月24日生

松井秀喜 74年6月12日生

今岡誠 74年9月11日生

ラミレス 74年10月3日生

<その他スポーツ界>*現役引退した選手も含む

内藤大助 74年8月30日

室伏広治 74年10月8日

野村忠宏 74年12月10日

*74年生世代=74年4月2日〜75年4月1日生まれの選手