出典:財務省統計データ
 マイナス金利が導入されてから2か月、住宅ローン金利も下がり、投資物件やマイホームの購入を考えている人も多いかもしれない。

「マイナス金利が導入されても、期待されたように円安・株高にならなかった結果、投資マネーは株でなく、不動産のほうへ向かっています。すでに投資用のワンルームマンション市場は活況を呈していますから」と話すのは、不動産投資コンサルタントの原内直哉氏だ。

「特に地銀・第二地銀は、不動産向けの融資を拡大しています。というのも、証券部門や国際業務が充実しているメガバンクは別の収入を得ることでマイナス金利による損失を回避できますが、そうではない地銀・第二地銀は本業に回帰して、融資を拡大することで金利収入を増やそうという流れなんです。金利も大幅ではないものの、以前よりは1〜1.5%は下がっています」

 ということは、融資を受けやすい今は、やはり不動産の買いどきなのか?

「まだ様子見の時期だと言えますね。というのも、現状では個人ではなく売れ残りの新築物件を扱うような不動産業者への融資が多いのです。そして、金利が下がって融資が受けやすくなれば、不動産を購入したい人が増え、当然ですが物件価格が高騰します」

 物件価格が上がるということは、金利が下がったとしても高値づかみをしてしまう恐れも出てくる。

「物件の値上がりが地価上昇によるものだったら、さほど問題はありません。しかし、資材高騰という要因もあって今はマイナス金利相場ならではの割高な物件が増えている印象です。その場合、流動性や収益性が低いので、安易に手を出すと大火傷しますよ」

<文/HBO取材班>