冨田勲さんが死去 シンセサイザー奏者の先駆け
作曲家・シンセサイザー奏者として知られた冨田勲(とみた・いさお)さんが2016年5月5日14時51分、慢性心不全のため都内の病院で死去した。84歳だった。所属レコード会社の日本コロムビアが5月8日、発表した。冨田さんは5月5日昼ごろに自宅で倒れ、搬送先の病院で家族に看取られながら息を引き取ったという。葬儀は5月7〜8日に親族のみで行われ、後日「お別れの会」を行う。
冨田さんは1970年代にシンセサイザーを創作活動にいち早く本格導入し「月の光」「惑星」などのアルバムを次々に発表。日本人としては初めてグラミー賞にノミネートされ、世界的にも知名度を高めた。2012年にはボーカロイドの初音ミクを起用した「イーハトーヴ交響曲」を発表し、国内外で話題になった。16年11月には新作「ドクター・コッペリウス」を上演予定だった。