24日放送、TBS「S1」では野球解説者・野村克也氏が、同日(日本時間24日)行われた試合に登板した前田健太、田中将大、大谷翔平の投球を解説。その最後に自分のチームに入れると仮定し、3投手のランク付を行った。

この日に登板した3選手の結果は以下の通り。
前田健太:MLB ロッキーズ戦に先発。6回1/3を投げ、被安打3。3勝目を挙げた
田中将大:MLB レイズ戦に先発。7回を投げ、被安打5で2失点。チームは勝利するも勝ち星は付かず
大谷翔平NPB ソフトバンク戦に先発。6回2/3を投げ、被安打5で3失点。チームはサヨナラ負けで勝ち星は付かず

「この3人を持って監督やりたかった。楽だろうね。何も必要がない、監督の仕事」と笑顔を見せた野村氏。まずは前田の試合をチェックすると「マエケンがいいのはコントロール。しかも変化球のコントロールがいい。ストライクゾーンからボール。誘い球。追い込みました。ストライクは投げません。追い込んだらマエケンペースだよ」と絶賛した。

さらに前田が6回に背負った満塁のピンチを無失点で切り抜けると「この辺が運の強いところ。神の子かな、前田も」とまで語り、「ピッチャーってコントロールだね」としみじみ。

続いて田中のレイズ戦になると、その立ち上がりを「ここの投球は完璧だ。(楽天時代の田中を)18歳から使ったのはスライダーに惚れた」とこれまた絶賛した野村氏。だが、5回に逆転ホームランを許すと「大失投」と呟き、「キャッチャーの要求は恐らくボールだろう。内角にボールを投げてくれっていう要求だろう。ホームラン球、完璧な」と説明。それでも試合後は「危険な球、危険なコースは熟知していると思う。ほぼ完成」とかつての愛弟子の成長に目を細めつつ、「マー君、神の子、遠い人。遠い人になっちゃったな」と心なしか寂しそうな顔を見せた。

また、ここまで勝利のない大谷については、「一球一球意味を持って投げている」という野村氏だったが、5回裏、福田秀平にホールランを打たれると「スピードガンは出るけど球に伸びがない」とキッパリ。「腕の振りと足が一緒になって出ている。もっと右足が遅れて後から出てくるようにならないと」と大谷のフォームから問題点を指摘した。

その上で「開き直ればいい。打たれたら俺の責任じゃないって。そういう思い切りの良さがほしい」と大谷にアドバイスを送った野村氏。3選手に順位を付けると、1位に田中、2位に前田、3位に大谷とした。