19日、残業や飲み会で侵食されるプライベートな時間を少しでも確保するため、韓国の新入社員たちはあらゆるうそを駆使しているという。資料写真。

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2016年2月19日、韓国・国民日報は、残業や飲み会で侵食されるプライベートな時間を少しでも確保しようと、韓国の新入社員たちがあの手この手で「おかしくも悲しいうそ」を日常的についていると報じた。

ソウルで働く26歳の女性社員イさんは、最近会社の近くで一人暮らしを始めたことを同僚の誰にも明かしていない。会社では「近郊の一山から長時間かけて通っている」ことにしておいた方が、何かと便利なのだ。部署の飲み会で遅くなった時には終電を理由に席を立ちやすいし、退勤時も周囲の視線を気にしなくて済む。「うそをついてだましているわけではなく、どこに住んでるか言っていないだけ」なので、罪悪感もないという。

また、地方で働く27歳の男性は上司から週末誘われるのを避けるため、「今週末はソウルの実家に行く」と木曜のうちにうそで「煙幕」を張る。週末、うっかり上司に会ってしまっても、動じずに「列車の切符が取れなかったので来週に延期した」と言えば済むそうだ。

このほかにも記事は「飲み会の数日前から体調が悪そうに振る舞い、当日はあえて化粧もせずに出勤する」という演技派の女性や、「恋人のことを聞かれるのを避けるため、会社だけでは彼氏がいないことにしている」入社2年目の女性の例を紹介した。

専門家らも若者世代のこうしたうそを否定していない。ある専門家は「韓国社会は『職場中心思考』が強過ぎる」として、「飲み会で意思疎通を図ろうとすること自体が問題」と、新入社員を苦しめる職場のルールを批判した。

これについて、若い世代が多いと思われる韓国のネットユーザーからも、うそに理解を示す声が数多く寄せられている。

「韓国の飲み会文化は丸ごと変えるべき」
「残業文化もなくさなきゃ」
「男女問わず、会社の近くで一人暮らしなんて絶対に口に出したら駄目だ。本当のことを言ったら最後、とんでもないことになる」

「恋愛中っていうことは、僕も隠してる。だいたい、他人の恋愛話を聞いてどうするつもりなんだか」
「退勤後の時間は部下自身の時間だ。会社の時間だと思ってもらったら困る」
「部長さんたちは時間になったら帰って。仕事もないのに居座っていないで」

「会社に忠実な人に、仕事ができる人間はいない。仕事ができて定時に帰る課長が一番カッコいいよ」
「会社では仕事だけすればいい。何が楽しくて、会いたくもない人たちと飲み会や登山に行かなきゃいけないのか」
「なんで山に行こうと誘ってくるのか、意味が分からない。自分の趣味は自分の楽しみで終わらせてくれ」(翻訳・編集/吉金)