スマート家電時代の未来からやってきた? ソニーの学習リモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」が近未来なワケ

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家庭にはテレビ、エアコン、レコーダー、オーディオコンポなど便利な家電が溢れている。しかし、便利さの影でリモコンの山ができてはいないだろうか。

そんなリモコンの山を解消できるのが、学習リモコンだ。
しかし、学習リモコンも、実際に使ってみると「帯に短し襷に長し」で、リモコンは増えただけというケースも少なくない。

そんな悩ましいリモコン問題を解決できる切り札になりそうなのが、ソニーが販売開始した「HUIS REMOTE CONTROLLER」(ハウス リモートコントローラー)という、画期的な学習リモコンだ。

●あらゆるカスタマイズに対応
「HUIS REMOTE CONTROLLER」は、見た目はまるでスマホのような学習リモコンだ。
実は、この「HUIS REMOTE CONTROLLER」は、あらゆる機器を操作できるようになるリモコンなのだ。
画面は電子書籍タブレットでお馴染みの電子ペーパーが採用されている。
電子ペーパーを使った「HUIS REMOTE CONTROLLER」は、
・画面が切り替わらないときは電力消費なし
・画面構成のカスタマイズが可能
という、これまでの学習リモコンとは大きく異なるメリットがある。

「HUIS REMOTE CONTROLLER」は、ひとつの画面で、複数の機器を同時に操作できるのだ。
具体的には、
テレビを操作しながら
→電灯の明るさ調整もして
→エアコンの温度を変更する

なんて芸当を、「HUIS REMOTE CONTROLLER」は、1つの画面で同時にできるのだ。

●従来の学習リモコンとはどう違うの?
ちなみに、「学習リモコン」と呼ばれる製品は、これまでにも存在している。
これは、リモコンが発信する赤外線を学習し、同じ赤外線を発信することで、機器を操作しましょうというものだ。

しかし、
・ボタンがやたら多くなる
・リモコンによってはボタンの位置を覚えるのが面倒
・赤外線を学習させるのが面倒

という面倒臭さがデメリットとなり、使わなくなることも多かった。

複数のリモコンを1つにまとめることが、手間になってしまっていたのだ。

しかし、今回の「HUIS REMOTE CONTROLLER」では、
・多くの機器の設定があらかじめ本体に登録されている
・登録されている複数の機器から必要なものだけ抜き出して画面に表示できる
・違うメーカーの機器でも1画面で複数の機器を操作できる
・パソコンで操作画面をカスタマイズできる(今後配信予定)
・リモコンボタンのデザインをカスタマイズできる(今後配信予定)

と、いままでにない、自分の使いやすいように変更できる学習リモコンなのだ。
当然、本体に登録されてない機器でも、赤外線の学習で追加することができる。

●今後はBluetoothやWi-Fiにも対応
現在、「HUIS REMOTE CONTROLLER」は赤外線にのみ、対応している。
しかし一部の家電やSTB(セット・トップ・ボックス)では、BluetoothやWi-Fiで操作する機器もある。

実はこうした機器への対応も用意されている。
それらを操作するために、「スマートクレードル」が用意される。
「スマートクレードル」を介することで、赤外線ではなく、BluetoothやWi-Fiに対応した機器も操作できるのだ。

●今後の課題は価格
画期的な学習リモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」は、価格が2万7950円で購入できる。

通常の学習リモコンの2000円〜3000円程度と比べると、価格的には、かなり高く感じてしまう。電子ペーパーや、画面カスタマイズなど。スマホのように使える反面、格安スマホ並の価格にもなっている。

リモコンと考えると、決して安いとはいえない製品だが、今後、多くの家電がネットワーク化してくることを考えると、「HUIS REMOTE CONTROLLER」は、まさしく未来の家の電化製品を管理できるリモコンなのかもしれない。

そう考えると、今後、購入しやすい価格になっていくことを期待したいところだ。

HUIS REMOTE CONTROLLER


布施 繁樹