学生の窓口編集部

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1月28日放送、「あさイチ」(NHK)では、埼玉の小学校。東越谷小学校を訪問。体育館にはたくさんの生徒たちが集まる。授業で漫才が行われているという。授業に漫才を取り入れた理由は、田畑校長は「漫才でコミュニケーションの力を育てたい。コミュニケーションのちからが不足すると、いじめや不登校に繋がる可能性がある。ネタ作りを通じて人を笑わせたりすることは大切で、相談しあい、知恵を絞って表現しあったりすることが、まさに国語の授業になる」と説明した。

校内漫才大会は、全生徒が参加し、学年ごとの優勝者を決める。5年生の優勝者がネタを披露し、ネタは自分たちで考えていると語った。トリオのため、3人分のセリフを考えるのが難しいという。漫才の授業はネタを作ったり3人で合わせて見るところが楽しいとも話した。授業で使われている漫才のネタの書き方マニュアルを見てみると、三段オチなどのフォーマットもしっかり記されている。

漫才の授業は、コミュニケーション力と創造性のアップを目的としている。コミュニケーション力が高まれば、人間関係が円滑になり、少しでもいじめ防止につながるのではという見通し。漫才には、創造力や論理的思考力、表現力など、正解のない時代に生きる子どもたちに必要な要素がつまっている。

その他、小学校では囲碁の授業が行われているところもある。陣取りゲームである囲碁を通じて、論理的な思考力や大局観や、相手の意図を読む能力などを高めることで、総合的なコミュニケーション能力を高めるのが狙い。囲碁の空間認識能力が、数学の認識力強化につながる側面もある。直交座標空間などの把握に役立つのだ。

今時は、プログラミングの授業もある。自宅でe-Learningを行い、生徒が自宅でプログラミングを習うことができる。企業も支援に乗り出している。

スマホで電子黒板や、iPadを使った授業など、今、授業の現場は最新のテクノロジーであふれている。ある学校ではiPadを利用して学習した所、大学合格者が上昇するなど、一定の効果をおさめているようだ。現場では先生が率先して新しいデバイスを使うため、先生方の負担は大きいが、生徒たちは貪欲に新しいテクノロジーを吸収し、自分のものとしている。子どもたちの学ぶ意欲が原動力だ。