野良猫虐待死の華僑学生に懲戒処分=台湾大学

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(台北 19日 中央社)台湾大学(台北市)は18日、同大に通うマカオ出身の男子学生が野良猫を虐待死させたとして、懲戒処分にしたと発表した。不適切な行為があったことを記録し、再び問題行動が見られた場合には退学処分とする方針。台湾では学生や動物保護団体らを中心にこの男子学生に対する非難の声が高まっていた。

男子学生は昨年12月末、台北市大安区の駐車場で近隣住民から親しまれていた野良猫「大橘子」をなでた際、指をかまれて逆上し、手で首を絞めて殺害したとされている。

学生は15日、「感情を抑え切れずに猫を殺害し、このような残虐な行為で人々に恐怖を与え、社会に多大な影響を及ぼした」「学校側の懲戒や法律の裁きを受け入れる」とコメントを発表。今後は社会奉仕活動を通じて罪を償うとした。

同大ではこれを受け、命の大切さを訴えるため、学生サークルや地域主催の動物愛護イベントに協力するほか、関連法についての授業を開設するとしている。

(許秩維/編集:齊藤啓介)