ローマのルディ・ガルシア監督は恋人とパリにいるが、幹部たちはトリゴリアで毎日のようにジェームス・パロッタ会長と話し合っている。ワルテル・サバティーニSDを筆頭とするイタリアの幹部たちが望むように、今季終了までガルシア監督を続投させるのか、それとも会長が求めるように、ルチアーノ・スパレッティ監督を呼び戻して指揮官を代えるかどうかを決めるためだ。

パロッタ会長はスパレッティ監督と重要な関係にある。2005年から2009年までローマを指揮し、コッパ・イタリア優勝2回、スーペルコッパ・イタリアーナ制覇を経験した指揮官だ。パロッタ会長は、スパレッティ監督時代のローマの試合を映像で見て、そのプレーにうっとりしているのである。

パロッタ会長は話を聞き、検討している。自身のスタッフたちの決定を常に信頼してきた同会長は、今回も同じようにすることを望んでいるのだ。つまり、ガルシア監督を信頼するということである。サバティーニSDらは、途中での指揮官交代が直近で良い結果を出すことにはつながらないと考えている。そのため、今のところ、チームが最集合する29日に指揮を執るのはガルシア監督だ。

一方、家族と海で休日を過ごしているモハメド・サラーは、クラブの公式サイトで、次のようにチームを鼓舞している。

「(チャンピオンズリーグ決勝トーナメントで対戦する)レアル・マドリーとの試合は難しいものになるだろう。でも、僕らにはやれるはずだ。僕はずっとレアルとの対戦を夢に見てきた。彼らがどんなチームかは、誰もが知っている。でも、僕らは僕らの試合をしなければいけない。ピッチで争えるように集中し、良いプレーをしなければならないんだ」

「(自身がローマを選んだのは)ここなら何かを勝ち取れると思うからだ。このクラブのすべてが好きだよ。幸せさ。ただ、僕ももっと向上しなければいけないと分かっている。ペナルティーエリア外からのシュートを改善し、もっと右足やヘディングも使えるようにしないとね。スピードももっと高めなければいけない」