ヤンキース・田中将大【写真:編集部】

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首位攻防戦でチーム救う快投、「ヤンキースのエースの座を盤石なものにした」

 ヤンキース田中将大投手は13日(日本時間14日)、本拠地でのブルージェイズ戦に先発し、7回4安打無失点7奪三振の快投で12勝目(6敗)を挙げた。3連敗で迎えた首位攻防4連戦の最終戦でチームを勝利に導き、地区制覇へ望みをつないだエースの働きを、主砲アレックス・ロドリゲスが絶賛している。地元紙「ジャーナル・ニュース」が報じている。

「確かに、タナカは大役をやってのけた。過去3試合で30点を叩き出しているチーム相手にタナカは7回無失点に抑え、ヤンキースのエースの座を盤石なものにした。

 序盤に3安打されたが、そこから打者12人連続で抑えた。7奪三振無四球。彼の午後を締めくくる最後の(打者を)フライで仕留めた時には、タナカは叫び声とガッツポーズを残しながらマウンドを降りた」

 同紙は、圧巻のピッチングで同一カード4連敗を阻止した田中を絶賛。そして、そんな右腕の姿は主砲にも印象的に映ったようだ。Aロッドの試合後のコメントも記事では紹介している。

百戦錬磨のAロッドも認める田中の働き、「彼は信じられないような仕事をし続けている」

「何よりもトロント相手の最近の2試合で彼は輝きを放っているね。ここ先発5試合中4試合で彼は信じられないような仕事をし続けている。今日は我々がどんなチームかを示すいい例だったね。力強いピッチングで強力なブルペンに継投する。そして、スタンドまでボールを打つ」

 打撃陣は長打で得点を重ね、田中が6回以降までマウンドを守り抜き、ベタンセス、ミラーという最強ブルペンにつなげる。これこそが今季のヤンキースの勝ち方だと、主砲は説明する。

 この日は、2回に犠牲フライで三塁から激走し、豪快なヘッドスライディングでチーム2点目のホームを陥れてスタンドを沸かせたAロッドは、自身も4打数2安打1打点の活躍を見せた。それでも、過去5試合で4度のクオリティ・スタート(6回以上を投げ自責3以下)を達成している田中を称えることを忘れなかった。

 百戦錬磨のスターも認める輝きを放つ田中が、3年ぶりのプレーオフ進出に向けて、その存在感を強烈に示し始めている。