モテ車を解説する「週刊ポスト」連載の「死ぬまで カーマニア宣言!」。今回は、どんな時代にもスポーティな走りと美女に人気のBMWのお得な手に入れ方を、これまでにクルマを40台買ってきたフリーライター・清水草一氏(53)が解説する。

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 ご同輩諸君。我々中高年世代は、BMWというブランドに、多かれ少なかれ憧れを抱いている。それは、FR(フロントエンジン・リヤドライブの略。前にエンジンがあり、後輪を駆動する方式のこと)と、前後重量配分50:50にこだわる、スポーティな走りのイメージがもたらすものだ。

 世の中、走りより燃費が重要! という時代になっても、なぜかBMWだけは、スポーティな走りで憧れの的であり続けている。しかもBMWは、若い美女たちのウケも抜群なのだから恐れ入る。

「やっぱりBMWなら、頑張って3シリーズを買うべきなのかい?」

 その通りだ。320iのセダンは427万円から。

 と言っても、427万円は安くない。カミさんに相談すれば、「BMWの新車なんて、あなたアタマ大丈夫?」と言われるかもしれない。そこで浮上する有力候補が中古車である。

 BMWのようにブランド力の強いクルマは、旧型でもモテ威力が落ちない。私も旧型3シリーズに乗っているが、「旧型じゃん」と指摘する美女などひとりもおらず、たいてい「ステキ!」と誉めてくれる。ならば、わざわざ新車など買う必要がどこにあるだろう?

 実はBMWは、中古車になると比較的値落ちが大きい。それは故障がやや多めであることの裏返しだが、リスクのないところに勝利はない。多少の故障を恐れていては、美女としっぽり温泉ドライブなど、夢のまま終わってしまう。求められるのは男の決断である。

 一番のオススメは、先代3シリーズのツーリング(ステーションワゴン)だ。ステーションワゴンは遊び要素があって美女人気が高く、実用性もあるのでカミさんも説得しやすい。先代BMW320iツーリングの中古車相場は、80万〜200万円というところ。100万円前後から十分探せる。値段が安いほどリスクは高まるが、そこも男の決断だ。

 きょうび、100万円では軽自動車の新車も難しいが、それで憧れのBMWが買えるなら、買わないのは人生の損失ではないだろうか?

■清水草一:編集者を経て、フリーライターに。「自動車を明るく楽しく論じる」がモットーの53歳。現在、フェラーリ・458イタリア、BMW・335iカブリオレ、トヨタ・アクアを所有。日本文藝家協会会員。

※週刊ポスト2015年9月11日号