1日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で、朝日新聞編集委員の稲垣えみ子氏が冷蔵庫に頼らない生活の魅力と発見を語った。

番組中盤では、先日朝日新聞が掲載した稲垣氏のコラム「アンプラグド 冷蔵庫が導く仏の境地」が紹介された。

稲垣氏は東京電力福島第一原発の事故をきっかけに、節電のために様々な家電製品を手放してきた。ところが昨年、彼女は誤ってオール電化住宅に転居してしまった。それを機に、ついに冷蔵庫の使用までも止めてしまった生活について、コラムでは心境を綴っている。

古館氏はこのコラムを「いたく感動しました」と絶賛し、そうした経緯から稲垣氏にこの日の出演をオファーしたのだと説明した。さらに古舘氏は稲垣氏を「”節電の女王”と呼ばれております」と紹介したが、稲垣氏はこれを「言われてないです、言われてない」と否定していた。

稲垣氏は冷蔵庫のない生活の率直な感想として、寒い冬ならまだしも、食材の保存が効かなくなってくるこれからの暖かい季節への懸念を口にした。暖かい季節だと食材を買うのも躊躇してしまうとし、買い物が楽しくなくなったのだという。また、使うのをやめたことで、かえって冷蔵庫が「タイムカプセル」のような大変な発明品であったことを再発見したそうだ。

一方で稲垣氏は冷蔵庫のことを、「いつか食べる」「いつか調理する」などと欲望を先延ばしにできることから「いつかの箱」と表現し、冷蔵庫を使わないことでそうした欲望から自由になることができるとも説く。稲垣氏は冷蔵庫のない暮らしについて「強制的に欲のない自分になってみると、すごく爽やかな感じだな、という発見をした」と笑顔で語った。

稲垣氏の言葉に関心しきりの古館氏は「いつか、いつかで希望をぐーっと凝縮し続けるシムロックを解除した方が良いかもしれませんね」と、一風変わった表現を使って対談を締めくくった。

なお、この日の番組は今年開創1200周年を迎える和歌山県の高野山・金堂前からの中継となった。番組中には「ライトアップは放送上の演出です」とのテロップが何度も表示され、高野山には照明が煌々と当てられていた。


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