いまだ活気の戻らない日本経済。その理由についてはさまざまなことが言われているが、「終身雇用」「年功序列」「縦割り」といったことに代表される日本型の会社組織が、今の経済活動にそぐわなくなってきているというのは確かだろう。上場企業6社の取締役を兼任し、慶応大学で教鞭をとる夏野剛氏は、著書『「当たり前」の戦略思考』(扶桑社/刊)の中で、多くの日本企業は、これまでの成長を支えてきたスタイルを捨てられ