茂木健一郎、松本人志はテレビに出続ける必要があるのか？

脳科学者の茂木健一郎が自身のYouTubeチャンネルで「松本人志さんのファンからの声に対する素朴な疑問」と題して、松本人志がテレビに出続ける必要があるのかについて語った。茂木氏は、吉本興業に対して中立的な立場を表明しつつも、「異なる価値観の共存という考えもある」と述べ、テレビ業界の現状に対する自身の考えを披露した。

茂木氏は、村上春樹の文学を例に挙げ、「小説家がずっとテレビに出る必要がないように、お笑いでも作品が繰り返し見られるという『古典』という形で存在しても良いのでは」との考えを示した。このコメントの背景には、ネット配信サービスの隆盛やコンテンツが多様化する現代において、毎週テレビに顔を出し続ける必要性について疑問を持つ声が増えていることがある。

彼は「松本人志さんの過去の作品が古典として残り、新しい世代がそれを楽しむことを通じて、彼や吉本興業が収益を得ることができる」とし、頻繁にテレビに出演しなくても収入を得る新しい形があると提案した。また、コンテンツの質が「毎週出続けることで薄味になってしまう可能性」を指摘し、これに代わるべき価値観について議論を喚起した。

最後に茂木氏は「松本さんを応援するファンの意見も尊重しつつ、自分は異なるコメディ形態を楽しんでいる」と述べ、コメント欄での視聴者の意見を求めた。そして、「出続けることを前提とする日本のメディアの状況には疑問がある」と締めくくり、新たな視点を提示した。