「震災の話を聞かせて」。東日本大震災の発災から13年となる現在まで、こうした要望がひっきりなしに寄せられる。被災体験を次世代に伝える活動をする「浪江まち物語つたえ隊」だ。東京電力福島第一原発の事故で、福島県浪江町から避難を強いられた経験者が語り手を務める。一番の特徴は、「紙芝居」だ。「今も、週に1度のペースでメンバーの誰かが上演しています」と、代表の八島妃彩さんは話す。震災の記憶の風化が懸念されるな