「奨学金がなければ、今の生活を手にすることはできなかった」と語る戸上直美さん(仮名・45歳)。現在、中国で2人の子どもを育てながら、中国国営企業で日本顧客対応窓口として働いている(写真はイメージです)(写真:Ushico/PIXTA)これまでの奨学金に関する報道は、極端に悲劇的な事例が取り上げられがちだった。たしかに返済を苦にして破産に至る人もいるが、お金という意味で言えば、「授業料の値上がり」「親側におしよせ