日米の金融政策への思惑が交錯(写真・ロイター)ドル円相場は6月末に一時145円を突破して以降、すぐに反転し、140円も割り込んできた。円高が進む背景についてはさまざまな理由が取りざたされているものの、7月に入ってからの材料はどれも決定打に欠く印象だ。筆者は7月初頭、顧客向けレポートで「円安が円高に反転するとしたら『売られ過ぎたから』くらいしか理由が見当たらない」と述べてきた。7月2週目以降に起きている円高は