「平成が幕を開けた当初、テレビは流行の発信装置として機能していました」そう語るのは、フジテレビでディレクターなどを務め、現在は筑紫女学園大学で教鞭をとる教授の吉野嘉高さん。夢をみるものから、現実を共感できるものへトレンディードラマの流れをくむ『東京ラブストーリー』(1991年)をはじめとした平成初期のドラマ群は、数々の流行やヒットソングを生み出し、視聴率が25%を超えることも珍しくなかった。バラエテ