厚生労働省で、労働者と使用者の双方が注目する検討会が2017年末に始まった。「賃金等請求権の消滅時効の在り方に関する検討会」というもので、2018年夏をメドに一定の結論を出す。要するに、給与支払いを求めることのできる期間を現行のままにするか、大幅に引き延ばすかについて議論し、取りまとめる。今回議論される「消滅時効」とは、権利を使うことができるのに一定期間行使しないことで、その権利が消えてしまうことを意味す