「俺が見たのは、何だったのかな」Tさんは、言葉を選びながら言った。その日、わたしは、シレンシオと言う名の工房を訪れた。シレンシオという名前は、スペイン語で「沈黙」を意味する言葉だ。扉を開けると、広々とした空間が広がっていた。真っ先に映るのは、横長の作業机。机の上には、ラップトップ・パソコンと糸ノコギリと万力と精密ドリルとアンティーク調の鏡が、整然と並べられている。それから、色とりどりのキャンディが