5年目を迎える日本ハムの斎藤佑樹が今季初先発 ©BASEBALLKING

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 今日で2カード目が終わるプロ野球。勢いの差も次第に現れ始めている中、開幕ローテーション最後の男たちが各地で今シーズン初の先発マウンドに登る。

◆ 楽天(美馬)- 西武(ルブラン)

<コボスタ・14時>

・対戦成績

楽 0 - 1 西

・最近の成績

楽:●○●● ※2連敗中...

西:○○○○ ☆開幕4連勝中!

 昨日の試合は雨により流れたこのカード。「やりたかった」とコメントした楽天の大久保監督に対し、西武の田辺監督は「勢いのあるうちにやりたいが、選手を休められる」と前向き。

 仕切り直して迎える2回戦は、楽天が昨日の予告先発だった美馬がスライド。対する西武は十亀を飛ばし、助っ人左腕のルブランが来日初マウンドに登る。

 美馬は3月18日のオープン戦で先発し、現在のオーダーとほぼ変わらない西武を相手に5回5失点。ルブランも3月10日のオープン戦で楽天を相手に4回5失点と共に苦しい投球を強いられていた。

 本拠地初勝利を目指す楽天と、24年ぶりの開幕5連勝がかかる西武。勝利をもたらすのは果たしてどちらの投手か―。

◆ ロッテ(唐川)- 日本ハム(斎藤佑)

<QVCマリン・14時>

・対戦成績

ロ 1 - 1 日

・最近の成績

ロ:○●○○●

日:○●○●○

 1勝1敗で迎える第3戦。共に開幕から2カード連続勝ち越しがかかる試合は、復活にかける2人の“ゆうき”が先発する。

 ロッテの“ゆうき”は今年で8年目を迎える唐川侑己。“高校BIG3”の一角として由規(ヤクルト)や中田翔(日本ハム)と共に07年の高校生ドラフト1位でロッテに入団した右腕は、11年には12勝を挙げ、10年から12年には3年連続で防御率2点台をマークするなど、着実にその才能を開花させていった。

 ところが、ここ2年は13勝20敗と大きく負け越し、防御率も2年続けて4点台。かつての安定感は影を潜めている。迎えた勝負の8年目、最初のマウンドで唐川がどんな姿を見せるのか。

 対する日本ハムの“ゆうき”は5年目の斎藤佑樹。アマチュア時代の輝かしい実績は言わずもがな、10年のドラフト1位でプロの扉を叩いた右腕だが、4年間で挙げた白星は13個。苦悩の時間が続いている。

 それでも、滑り込みでローテーション最後の枠に滑り込んだ斎藤。栗山監督も「チームを大きな流れに乗せる力がある人」と“持ってる”男のパワーに期待を寄せる。

 栗山監督が就任1年目での優勝を果たした12年、開幕投手を務めたのが斎藤佑樹だった。「ものすごく信じてる。“すっとこどっこい”だったら、すぐに蹴っ飛ばす」。指揮官の期待に応えることはできるだろうか。

◆ ソフトバンク(東浜)- オリックス(東明)

<ヤフオク・18時>

・対戦成績

ソ 1 - 1 オ

・最近の成績

ソ:●○●○●

オ:●●●●○

 昨シーズンの1位・2位対決はここまで1勝1敗。共に苦しい出だしとなっているが、今シーズン初のカード勝ち越しを掴むのは果たしてどちらか。

 ソフトバンクは12年のドラ1右腕・東浜が先発する。期待されながらもここまでの2年間で通算5勝に留まっている右腕だが、今年はキャンプ、練習試合で好投。オープン戦でも4イニングを無失点に抑えて1勝を挙げている。

 対するオリックスの先発は2年目の東明。3月8日のオープン戦では西武を相手に5回途中11失点と大炎上したが、14日の広島戦では6回を2失点と修正。ローテ入りを掴んだ。昨シーズンはルーキーイヤーながら先発に中継ぎと回転して5勝をマーク。さらなる飛躍へ、最初の一歩を踏み出す。

【4月2日の試合予定と予告先発】

◆ 楽天(美馬学) - 西武(ウェイド・ルブラン)

<コボスタ宮城 14時00分>

◆ ロッテ(唐川侑己) - 日本ハム(斎藤佑樹)

<QVCマリン 14時00分>

◆ ソフトバンク(東浜巨) - オリックス(東明大貴)

<ヤフオク 18時00分>