中国メディアの信息時報は19日、日本は「小型車王国だ」と伝え、中国国内で人気の高い日本車とも売れ筋が違うと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)  tupungato /123RF.COM)

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 中国メディアの信息時報は19日、中国、米国とともに世界三大自動車市場の1つである日本は「小型車王国だ」と伝え、中国国内で人気の高い日本車と売れ筋が違うと論じる記事を掲載した。

 記事は、日本に8日間にわたって滞在したという記者の見解として、「日本の自動車市場における最大の特徴は“実用性”にほかならない」と指摘し、日本で売れ行きの良い車種はその大半が「車内空間が広い」、「機能が高く燃費が良い」といった実用性に優れた車だと指摘した。

 続けて、2014年における日本の新車販売台数の約4割が「日本特有の軽自動車だった」と伝え、軽自動車について「長さ3.4メートル以下にもかかわらず、車内空間が広く、小回りがきく実用性の高い車種」と紹介した。また、日本の14年における車名別販売台数などを紹介し、「運転性能が高く評価されており、日本人は中国で販売好調な車種について、さほど見向きもしないようだ」などと伝えた。

 また記事は、日本の自動車には「子どもや高齢者にとっての利便性」という考え方も広く導入されていると伝え、乗り降りが便利な低床フロア構造が導入されている車種も多いと紹介。

 一方、中国人と日本人の自動車に対するニーズのうち、もっとも異なる点として「日本人は中国人のように自動車に“メンツ”を求めないこと」を挙げ、中国では「外観に落ち着きがある」として人気の高いセダンは、日本ではあまり人気がないと指摘し、日本ではセダンよりむしろミニバンなどのほうが好まれる傾向があると論じた。

 続けて、トヨタ・カムリやホンダ・アコードなど海外で売れ行きの良い日本車は「日本国内での販売は普通といった状況」と伝え、「日産・ティーダなど中国で人気の高い日本車は日本滞在中にほとんど見かけなかった」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)  tupungato /123RF.COM)