生活の党代表 小沢一郎氏

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■なるべく早く政権を代えたほうがいい

【塩田潮】自民党が政権を奪還し、第2次安倍晋三内閣が発足して1年9カ月が過ぎました。ここまでの安倍政権をどう受け止めていますか。

【小沢一郎(生活の党代表)】20世紀までの戦争の時代の反省の下で、国際社会は国際連合をつくり、日本は日本国憲法を抱いて、国際の平和と人類の互いの共生を図っていこうという理想に基づき、世界は国際社会づくりを、日本は国づくりを始めたのだろうと思います。自分の国益を主張して、必要な場合は武力をもってでも国益を貫き通すという20世紀までの主権国家論に立脚して到達するところが戦争です。主権国家論的な旧来の古い発想を脱却しないといけないというのが、僕の基本的な考え方です。

ところが、安倍さんはそうではない。戦前回帰と言う人もいるように、日本はもっと大国として存在感を示さなければ、という考え方だ。最近は言わなくなったけれど、言葉の端々から、核武装による独立という考え方が見え隠れする。これは日本国憲法と国連の理想にまったく反する、歴史に逆行する考え方で、安倍さんの発想は国の将来を危うくする。

もう一つ、経済的側面で言うと、近代工業化社会は産業革命によって生まれたけれども、当初は自由主義、自由取引、市場経済最優先で、国家は夜警国家でいいという考え方の下で、資本はどんどん大きくなり、大多数の国民は単なる労働力の供給源でしかなくなって、格差が大きく開いた。このままでは結果として社会も国家も潰れてしまい、うまくいかなくなるということで、資本主義はセーフティネット、すなわち社会保障制度などを整備し、いろいろ試行錯誤を重ねながら、修正され、民主主義という考え方の中で、今日まで何とか生き延びてきた。

安倍さんの考え方は新自由主義と呼ばれるらしいけれど、自由取引、市場経済が絶対最優先の原理だという。雇用の面でも、日本的なセーフティネットだった終身雇用制は今や完全に否定され、ごく一部のエリート社員だけが正規社員で、全体の7割、8割も非正規にして、いつでも首が切れるようにする。内閣はそれをもう正式に決めている。医療も同じで、混合診療という名の下に自由診療を認めていく。突き詰めると、国民皆保険制度を崩壊させる可能性が非常に高い。

自由経済、資本主義経済を維持しながら、セーフティネットをつくって大多数の国民の生活を守っていく。そのせっかく人類がつくり上げてきた、そういう考え方にまったく逆行している。つまり安倍政権は、政治的側面から言っても経済的側面から言っても、歴史に逆行する、あるいは否定する危険な政権だと私は思っています。このままではいずれ国をあやまつ。ですから、なるべく早く政権を代えたほうがいいと思っています。

【塩田】安倍首相は7月1日に集団的自衛権の行使容認の閣議決定を行いましたが、集団的自衛権をめぐる安倍さんの姿勢については。

【小沢】集団的自衛権を普遍的に行使するのは憲法第9条で禁止されています。だから、憲法の解釈の問題ではない。自分が攻撃されたときの自衛権の発動は別として、その他の関係ない地域や国家間の紛争に関して自衛権を発動することは駄目と憲法第9条にはっきりと書いてある。安倍さんがどうしても日本をそういう国にしたいというなら、堂々と憲法第9条の改正を国会に発議して国民に訴えるべき、と僕は言っています。まやかしの姑息なやり方はリーダーとしてよろしくないと思います。

■9条の精神は憲法に入れておくほうがいい

【塩田】自衛権の問題に関する小沢さんの基本的な考え方は。

【小沢】どうってことはありません。これは自然権ですから、個別的も集団的もない。自衛権はセルフ・ディフェンスで、当然、あります。ただ、日本と関係のない、攻撃を受けたわけでもない、他国や他地域の紛争にどこかの国と一緒になって介入するのは駄目と憲法第9条にそう書いてあります。

それでは「国際社会で名誉ある地位を占めたい」という憲法の理想はどうするかといえば、それは国連を通じて、僕は「国際的安全保障」という言葉を使っていますが、国連の秩序維持、平和維持活動に積極的に日本は参加する。これは憲法第9条とは異質の問題で、禁止されていないというのが僕の考え方です。

【塩田】安倍首相は憲法改正を明確に目指していると思いますが、憲法改正については、小沢さんはどういうお考えですか。

【小沢】必要なことはやれば良い。当たり前の話ですが、憲法は国民の生活を守るための最高法規ですから、時代が変わり、状況が変われば、そぐわないところは変えれば良い。

ですが、安倍さんは憲法第9条の否定だから、僕は反対です。9条の精神は憲法に入れておくのが良い。9条について、安倍さんやライトの人は「日本国憲法が特別だ」みたいに言うけれど、そうではない。ケロッグ・ブリアン条約にちゃんと出ています。国連憲章にも似たようなことが書いてあります。ですから、僕は憲法第9条はそのまま残して良いと思います。ただ、「国際社会で名誉ある地位を占めたい」という理念を示す文言が前文にはありますが、逐条の中にはありません。ですから、国連での国際平和のための活動はよろしいというのを付け加えれば良いのではないかと思います。

【塩田】7月13日の滋賀県知事選挙で与党側は敗北しました。安倍政権は今後、原子力発電所再稼働問題、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉、沖縄と福島の県知事選挙、消費税率再引き上げの判断等々、大きな課題が控えています。

【小沢】あまり楽ではないと思いますね。年末に向けて、いいことはないのでは。得意の絶頂のときは頂点ですから、後は下る以外にない。

【塩田】消費税の増税は、野田佳彦内閣が民主党、自民党、公明党の3党合意を取り付けて法案を成立させました。安倍首相は昨年10月、決められたとおりに8%への税率引き上げを決定し、今年4月から実施になりました。安倍首相は今年の11〜12月に10%に再引き上げするかどうかを判断しなければなりませんが、小沢さんの予想は。

【小沢】絶対にやると思いますよ、安倍さんは。延ばすと言った日には、財務省は「うん」と言わないですよ。

【塩田】小沢さん自身は消費税増税についてはどういうお考えですか。

【小沢】民主党政権時代に僕が反対したのは、国民との約束があり、増税の前にやるべきことがある、それをやらずに増税をやるのは国民への背信行為だということです。僕は消費税増税そのものに反対したのではない。だから、「そもそも論」です。今度も同じですよ。安倍さんだって、やることがあるんじゃないですか、それをやらずに増税ばかりやるから、おかしいのでは、という話ですね。

■民主党政権の崩壊は必然だった

【塩田】2009(平成21)年9月の政権交代は、小沢さんが懸命になって実現したわけですが、無残な形で終わりました。3年3ヵ月の民主党政権をどう総括していますか。

【小沢】政権交代が実現したことはとても良かったと思う。僕は年来の目的を達した。自民党政権を倒したというだけでなく、議会制民主主義を定着させる第一歩になった。だけど、民主党政権の崩壊は必然ですね。だって、約束したことをしないんだから。国民から見放されるのは当然です。ただ、僕はもう検察官僚の攻撃を受けて手足を縛られていましたから、それだけに個人的には非常に残念無念な思いです。

【塩田】野党側の最大の課題は、次の総選挙を目指して、「1強多弱」の与野党の状況をどうやって克服するかです。

【小沢】総選挙になれば、このままでは負けると大部分の人は思っているはずです。協力しなければ負けるに決まっている。これは子供でもわかる話です。一番の問題は、本気で「もう一度政権を」という意欲が今の野党各党にないということです。政権を狙わない政党はもはや政党ではない。政権を取って自分の考えを実行する。それこそが政党の存在意義なんです。

確かに各党にいろいろな思惑があって、現状では連携はなかなか難しい。だけど、別に合併しなくてもいいんです。選挙の際に連携する「オリーブの木」方式でいい。それに向けて、もう少し勇敢に踏み出して、候補者を一本化すれば、小選挙区で絶対に勝ちますよ。 

【塩田】最近の3回の総選挙は「大勝・惨敗型の選挙」でしたが、それは国民が自分の1票で政権を交代させることができるという自覚の表れだと思いますね。

【小沢】そうなんです。2009年の総選挙で日本国民が得た最大の果実だと思います。意識の転換です。民主党が期待外れだったから、また帳消しになったけど、次に野党側が一本になれば、またすぐに変わります。

【塩田】2009年の総選挙までは、小沢さんが全国を回って選挙に勝てるようにいろいろと工夫して頑張ってきました。あれをもう一回、というわけにはいきませんか。

【小沢】僕もお膳立てはするけど、誰かがやってくれるといいですね。あのときは民主党と自由党の合併で、一対一の選挙という態勢になった。それが最大の理由ですね。本質的な問題は、国民が自民党では矛盾を解決できない、代わったほうがいい、また自分たちの1票で政権を代えることができるという意識になったことでしょうね。これから一番大事なことは、強い人を立てることですよ。「強い」というのは有権者の信頼が大きい人という意味です。

【塩田】2009年は、自民党では駄目だと国民の側が見放したところありました。ここまでは堅調でしたが、安倍政権の自民党が国民から見放される可能性は。

【小沢】勝てないね、安倍政権では。きっと矛盾がもっともっと表面化していく。格差の問題、医療、年金など、いろいろなことがあるから。ただ、自民党の党内事情では倒れない。日本の経済、国際社会の事情が厳しくなる、それでも日本人がのほほんとしていられるかということですね。

【塩田】野党側は分立状態という壁を乗り越えることができますか。

【小沢】民主党でも維新の党でもいいけど、ある程度、規模を持ったところが旗振りになり、各党に呼びかけて選挙調整することだと思いますね。グループが4つも5つもあると、なかなか調整が難しいけれど、2つなら簡単ですよ。だから、われわれも含めて、このツーグループにそれぞれ参加すればいい。そこで候補者の調整を行えば、簡単です。

■リーダーは目先の利害を捨てなければ駄目

【塩田】辛うじて野党第一党の現在の民主党をどう見ていますか。

【小沢】少しずつ前進している。海江田万里さん(民主党代表)の発言も積極的になってきたと思います。

【塩田】維新の党はいかがですか。

【小沢】橋下徹・大阪市長が国政に出るか出ないかが最大の問題ですね。橋下さんが先頭に立って、一緒にやろう、付いてきてくれ、と言えば、みんな奮い立つでしょうね。やらないとなると、なぜ国政政党をつくったのか、疑問が出る。国会議員も右往左往になる。

【塩田】橋下さんとはどういう関係ですか。

【小沢】2012年の総選挙の前に二、三度、話し合いました。「総選挙に出なさい、出なければ駄目」と言いました。結果的に、橋下さんは「いやあ、自分は」ということに……。

橋下さんは大衆を惹きつける能力を持っています。ある意味で、小泉純一郎元首相のような……。政治家にとって必要な要素を持っています。

大阪都構想に固執しているけど、あくまでも統治の機構を根本から変えるという思想に立脚して政治行動すれば、それはいいのではないかと思います。統治機構の変革は、僕がずっと前から言っていた話ですが、橋下さんが言い出したのは大変良いことです。

【塩田】維新の若い政治家の人たちと会って話し合っているそうですね。

【小沢】会いたいと言うから、会いました。年寄りのいろいろな経験話を聞きたかったのでは……。みんな橋下さんを先頭にして次の選挙を戦いたい、そのために野党は協力していかなければ駄目だ、という考えでしたよ。「天下を取る、すなわち大事を成すには、リーダーは目先の自分の利害を捨てなければ駄目です。そこをすっきりさせれば、協力はすぐにでもできる。みなさんは維新の中でそういう姿勢で頑張って下さい」と申し上げた。

【塩田】橋下さんは、中央政界に進出した場合、リーダーとしてパワーを発揮できるかどうか、疑問に思う人もいます。

【小沢】本人の考え方次第でしょうね。ずっと首長で、ワン・オブ・ゼムの議員とは違います。首長は大統領制、こちらは議院内閣制です。自分の思うとおりになんでもやるわけにはいかない。ですが、日本の維新を掲げてやってきたのだから、本人が出馬することを僕は望みますね。中央政界では、付いてくる人がいっぱいいれば、影響力は行使できる。

【塩田】小沢さん自身は、野党結集で自分が果たすべき役割についてどうお考えですか。

【小沢】小さなグループになってしまいましたから、僕から声をかける立場ではない。民主党、維新のどちらでもいいし、双方でみんなに声をかけていく形もいいと思います。ただ、「オリーブの木」のような形で選挙協力をするにしても、実際に候補者の調整や選挙をどうするんだという類の話でお役に立てれば、僕はしますよと、そういうことです。

要するに実務ですね。それをどうするかは、各党のトップの人たちが決断すればいいことです。後は具体的にどうするかという話ですから。野党の連携ができたら、候補者はどんどん手を挙げます。いまはとても政権は取れないと思っているから、みんな尻込みしていますが、政権が取れるとなったら、絶対にみんな出ます。

■再増税を判断する前に騒ぎになる

【塩田】一番のカギは民主党です。党内は野党再編・結集派、独自再建派、模様眺め派に分かれていて、三すくみの状態と映ります。

【小沢】でも、大多数の人たちは自分の選挙のことを考えています。このままでは落選してしまう。幹部の人たちの思惑を持った発言に左右される話ではないと思います。もう流れに抗することはできない。

【塩田】野党の再編・結集も次の総選挙までの期限付きの話だと思います。総選挙はいつになると見ていますか。

【小沢】安倍政権が続いていれば、来年の夏の可能性があるのでは。安倍さんが辞めたら、選挙はないですね。来年の9月が自民党総裁の任期満了で、2016年の衆参同日選挙は公明党・創価学会が嫌がる。そうすると、総選挙は来年の可能性が割合強い。

野党側が候補者を決めて走らせるには、半年は必要です。そんなに時間はない。来年の4月の統一地方選挙の後ではもう遅い。でも、みんな自分の選挙ですから、放っておいても、エンジンは自然にかかる、と僕は思っています。

【塩田】安倍首相は消費税再増税を実施するかどうかを今年暮れに判断します。予定どおり実施と判断すれば、来年の10月に10%への引き上げが行われます。来年の夏だとすれば、消費税増税が数カ月後に迫っているときの総選挙となりますが……。

【小沢】消費税増税に対する影響は、再増税を判断する前、今年中にきます。その結果、安倍政権がどうなるかわからないというのが僕の判断です。再増税を判断する前に、今年中に騒ぎになる。経済指数とか、海外の情勢とか、いろいろ問題になって、安倍さんでいくかどうかということになると僕は思っています。もし安倍政権が続けば、総選挙をやれる状況でしょうが、僕は続かないのではと見ています。第1次安倍内閣と同じ状況ですが、1年後の来年の夏、あるいは12月じゃないですか。

【塩田】野党が再結集を目指す場合、政策や自民党との対立軸など、路線の問題は。

【小沢】これははっきりさせなければ駄目です。憲法と集団的自衛権の問題、原発の問題、医療や年金、雇用といったセーフティネットの問題が大きい。党が一緒になるなら、詳細まで煮詰めなければならないけど、二つ、三つの大きな点で一緒ならいいんですよ。マスコミは野党側に厳しい注文を付けるけど、大きな問題で考えを共有できれば十分です。

【塩田】今の野党各党は考えを共有できると思いますか。

【小沢】できるんじゃないですか。海江田さんも集団的自衛権の問題ではまだ中途半端だけど、少しずつ近づいている。維新は集団的自衛権の容認に賛成と言っているけど、一時、橋下さんも僕が言っているように、それなら憲法改正してやるべきだというのが正論だと話していました。そういうことなら、一緒です。原発にも反対という立場です。

■「もう一度、政権交代を実現する」

【塩田】もし総選挙で勝てば、そのときはどんな政権をつくるつもりですか。

【小沢】基本的には数の多いところが首相を出す。1993年の細川護煕内閣誕生のときは、与党を担うグループが多すぎたから、まとめるのに細川首相でとなった。この次は、せいぜい2つの大きいグループだとすれば、選挙で勝って、数の多いほうが首相を出すということでいいのでは。政党が一つなら、首相候補を示して総選挙を戦うことになるけど、選挙はそれぞれの党でやるから。細川政権をつくったときよりは整理された形になり、すっきりしますが、一つの党になるのは短期間では難しい。国会で統一会派をつくる話もありますが、それもそこに持っていくための一つの手段です。

【塩田】細川元首相や小泉元首相が進めている脱原発の運動をどう評価していますか。

【小沢】僕は直接、関係していないけど、いいことだと思いますよ。だけど、政治的パワーにはしないと言っているそうだけど、それだったら意味ないね。脱原発を実現するには政権を取らなければならない。政権とは関係ないと言うなら、それじゃあ、何をやっているの、という話になる。きれいごとでは駄目です。やるなら、腹を決めてやらなければ。細川さんは決めているだろうと僕は見ているけど、小泉氏は何を意図しているのか、腹はわからない。それでも脱原発と言っているのですから、それはそれでいいことです。

【塩田】政治家としての長い体験から、現代というのはどういう時代で、政治はどういう役割を果たさなければならないのかという点について、どんな見方をお持ちですか。

【小沢】世界中、カオスだね。特に日本は個々の国民の自我の確立、自立ができていない。政権交代ができるという意識がようやく出てきたけど、まだ民主主義が定着していない。その意味で、北東アジアは日・中・韓が非常に流動的で、基盤が弱い地域です。大動乱の前に、日本は国民自身が早くきちんと議会制民主主義を認識して行動できるようにならなければ、そのためにもう1回、政権交代を実現しなければ、と僕は思う。

【塩田】長い政治生活の中で、政治家として、国民のために何に一番、力を入れてやらなければいけないと考えてきましたか。

【小沢】生活です。仁徳天皇の考えです。民のかまどに煙が立たなければ。国民の生活を守れなければ、政治にならないでしょう。

【塩田】若い政治家を見ていて、リーダーシップとして何が欠けていると思いますか。

【小沢】具体的に言えば、政権を狙わない政党や政治家は辞めたほうがいい。これは国民に対する背信行為です。一番欠けているのは、自分の志、目的、理想に向かって行動する、努力する強い意志ではないですか。

【塩田】この先、政治家としてこれだけはやっておきたいというのは。

【小沢】もう一度、政権交代を実現する。そして、次の世代にたいまつを引き継ぐ。

【塩田】ありがとうございました。

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小沢一郎(おざわ・いちろう)
生活の党代表・衆議院議員
1942(昭和17)年5月、岩手県奥州市生まれ(現在、72歳)。都立小石川高校、慶応義塾大学経済学部卒。69年の総選挙に27歳で旧岩手2区から自民党公認で出馬し、初当選。以後、連続15回当選(現在の選挙区は岩手4区)。自民党時代に衆議院議院運営委員長、自治相兼国家公安委員長、内閣官房副長官、幹事長を務め、離党後、新生党代表幹事、新進党の幹事長、党首、自由党党首、民主党の代表、幹事長、国民の生活が第一の代表などを歴任し、2013年1月から現職。時間ができたときにやりたいことは釣りと碁。「青い空、群青の海の中で釣り、いいですよ」「碁は、全体の形勢を判断し、最後まで細かいところにも神経を使って、気を抜かずにやる。それを外したら負ける」と語る。

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(ノンフィクション作家 塩田潮=文 尾崎三朗=撮影)