速報:サムスンGear VR発表。Galaxy Note 4を装着するVRヘッドセット。Oculusと共同開発

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開催中のサムスン Unpacked 2014 Episode 2 イベントより。サムスンが Oculus VRと共同開発した没入型VRヘッドマウントディスプレイ Gear VR を発表しました。

事前のリーク情報どおり、Galaxy Note 4 を装着する「ヘッドマウントアクセサリ」製品です。

(更新中)

Galaxy Note 4を装着した状態のVRヘッドセットとしての仕様は、

ディスプレイ:5.7インチQHD (2560 x 1440) スーパー有機EL
視野角(視界に占める画面の広さ、画角):96度
センサ:加速度計、ジャイロ、磁気、近接
Motion to Photon Latency (表示までの遅延、追従速度):20ms以下
物理UI:タッチパッド、戻るボタン、ボリュームボタン
カメラ:60fpsパススルー表示対応

ソフトウェア部分は、Oculus Rift で昨今の没入型仮想現実ヘッドマウントディスプレイの発表ブームに火をつけた Oculus VR社が担当します。

スマートフォン / ファブレットを流用する「なんちゃって」VRヘッドセットのように思えますが、話題の Oculus Rift 自体が最新の開発キットDK2 の中身は Galaxy Note 3 のディスプレイパネルをそのまま流用しており、画面についてはOculus Rift の上位版そのものです。

(Oculus Riftの新開発版 DK2 分解、中身はサムスン Galaxy Note 3のパネルをそのまま流用)

一方、Oculus Rift (現時点で開発版のみ)が原則としてPCに接続する有線接続機器であるのに対して、Gear VR は単体でヒモなしのモバイルVRコンテンツが楽しめます。同時に、グラフィック性能は強力なGPUを載せたPCには及びません。

サムスンの発表イベント Unpacked 2014 Episode 2 には、古巣のid softwareを離れて Oculus の最高技術責任者に就任したジョン・カーマック氏も登壇。ウルフェンシュタイン3DやDOOM、QUAKE、RAGEを作ったあの人です。激務のためか、どこかやつれ気味。

コンテンツパートナーも発表。DeNAやHarmonix などモバイルゲームメーカーもありますが、IMAX やワーナー、LEGENDARY (パシフィック・リムや新作ゴジラの製作会社)、20世紀フォックス、DreamWorks、Marvelなどハリウッド系の映画会社、メディア企業が多数名を連ねています。

提供予定アプリ・コンテンツは、

Pacific Rim Jaeger Pilot:映画『パシフィック・リム』のパイロットを体験。コミコン(サンディエゴ・Comic Convention)ではOculus Rift で先行公開済みデモ。

Cirque du Soleil Media:シルク・ドゥ・ソレイユのライブステージを360度録画で体験。

Vevo:10万本以上のHD音楽ビデオやコンサート映像。

IMAX:Gear VRの広い視野角を使い、IMAXスクリーンを疑似体験。

Marvel's Avengers; Age of Ultron:アヴェンジャーズ映画から、トニー・スタークの秘密研究所を3D体験する独自コンテンツ。

など。ゲームの世界に入り込んだようなインタラクティブゲーム以上に、仮想大画面で映像に没入するシアター体験や、360度録画されたコンサートに入り込むといった映像体験をプッシュしています。

Gear VR は、開発者やVR愛好家、アーリーアダプター向けの「Innovator Edition」と称して年内に発売予定。

(随時更新中