過激なページだ。今度は女流棋士によるグラビアを実現させたい!

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最近、“相撲人気”って妙な高まりを見せていますよね。それも、今までとはちょっと毛色の違う層からの熱気。名指ししてしまうと、若者・女性・ネット民方面からの熱を感じます。遠藤関の躍進、はたまた日本相撲協会による斬新な戦略(ファンサービスなど)が影響しているのかしら?
そういえば、将棋人気の高まりも凄い。個性的な棋士の台頭が、若者たちのハートを掴んだのでしょうかね。

さて、今回は「囲碁」についてのコネタです。20〜30代の若者に囲碁を普及するプロジェクトが2008年に創刊したフリーペーパー『碁的―GOTEKI』をご紹介しましょう。

「2008年11月、六本木ヒルズにて開催されたイベント『IGO FESTIVAL』をきっかけに創刊しました。『囲碁を打たない若者、特に女性が興味を持ってくれるような雑誌を作りたい』という思いからのスタートです」(『碁的―GOTEKI』編集部)
というわけで若者向けの、特に若い女性向けの誌面構成となっている同誌。ではどんなページが今までに企画されてきたかを、以下に列挙いたしましょうか。

●囲碁好き男女に聞いた「囲碁カップルの実態」
●頭にもカラダにも良い「棋力UPレシピ」
●“囲碁界の貴公子”高梨聖健八段の恋愛相談
●囲碁カップルにお勧めの“囲碁デートスポット特集”
●対談・“囲碁界のマドンナ”梅沢由香里五段 × 田中卓志(アンガールズ)
●囲碁ガールたちの間でひそかに流行っている「囲碁合コン」
●囲碁男子に聞いてみました「囲碁打つ女性の魅力とは?」

なるほど。「囲碁を打ったことがない若い女性が囲碁に興味を持てる雑誌」が、そのコンセプトのようです。そして、結果的に“若者人気”“女性人気”は高まっている模様。
「20〜30代向けの囲碁ワークショップを月2回開催しておりますが、その内の半分以上はいつも女性です。若者、特に女性に広がってきていると感じています」(『碁的―GOTEKI』編集部)

そんな同誌の最新号(vol.6)が7月1日に発行されたというので、入手してみました。……なんだよ、こりゃ! 今回の6号、中盤に常軌を逸したグラビアページが配されてました。タイトルは「妄想対局」。

棋士2名、記録係2名、計4名が正装に身を包んで対局しているのはいいですよ? 表情も至極真剣だし。だけどそんなグラビアの一部が破けたテイになり、スーツの下が露わとなってます。結果、彼等の素肌は白日の下に。いや、ちょっとキワどいんですけど……。
「私たちが最重要視しているのは“いかに囲碁のイメージを変えられるか”です。『ただの対局風景がビリビリと破けていたら、さぞやシュールだろう』ということで、このページを企画しました」(『碁的―GOTEKI』編集部)
もちろん、賛否を呼んでいる。
「『どうした囲碁界!』、『狂ってる』、『暴走している』などなど、大変な言われようです。でも、良くも悪くもそうやって話題にしていただけるのが狙いです。一部、本気で眉をひそめている方たちもいらっしゃるようですが……」(『碁的―GOTEKI』編集部)
それは、ご苦労さまでしたねぇ……。
「皆さんいい体をしていらっしゃったので想像以上にいい画となり、編集部員全員で大変満足しております」(『碁的―GOTEKI』編集部)
なんだ、満足してるじゃないの!

それにしても、最新号の内容はひときわ振りきっているように思えるな。だって今回、完全にどうかしてますよ。それらを、またまた以下に列挙いたしましょう。

●ボディボード代わりに碁盤を抱えて海へ走るサーファー写真「エクストリーム碁」
●リビングに碁盤を置いた「インテリアとしての碁盤」
●小悪魔な“囲碁ガール”の特徴
●詰碁を携える美女らによる「GOTEKI美人時計」

いやはや、このぶっ飛びっぷりの要因は何?
「強いて言えば、今までの編集部員が育児・出産のため大幅にチェンジを余儀なくされ、6号からは新しい風が入ってきたからかもしれません」(『碁的―GOTEKI』編集部)
ちなみに同編集部は、女性を中心としたメンバーで構成されているとのこと。戦略系コンサル、金融機関など、囲碁と関係のない分野からも有志が集ったプロジェクトらしいです。それにしても、ヤリ手が集まってるな……。

では最後に、次号への展望を伺いましょうか。
「今回、本当は女流棋士での『妄想対局』も狙っていました。しかし女性にお願いするのはとてもハードルが高かったので、まずは男性棋士から攻めたんです。次回こそは女流棋士による妄想対局を、必ず実現させたいと思っています!」(『碁的―GOTEKI』編集部)
期待したい。
(寺西ジャジューカ)