Appleの本社はアメリカカリフォルニアクパチーノにありますが、建築中の宇宙船型新社屋「Apple Campus 2」への本社移転計画が進められています。すでにミニチュア立体模型が公開されていますが、新たに新社屋のコンセプトを収めたムービーが公開中です。

Apple - Environmental Responsibility - Climate Change
http://www.apple.com/environment/climate-change/


「Environmental Responsibility(環境への責任)」の中で、建築中の宇宙船のような円形の新社屋、「Apple Campus 2」のムービーが公開されています。


完成後のイメージはこんな感じ。


新社屋は4階建てで、収容人数は現在の本社の5倍にあたる約1万4000人に増加するとのこと。


鏡張りで日当たりが良さそうです。


新社屋の電力は100%再生可能エネルギーで賄われ、環境への配慮に重点を置いています。


新社屋の開設に合わせた既存の通勤手段の代替プログラムとして、バイオ燃料バスや1000台以上の自転車などが準備されており、300以上の電気自動車ステーションが設けられる予定。


環境に配慮した建物に与えられる国際的評価システム「LEED」の世界最高水準を満たすように設計されています。


模型の調整を行うデザイン統括責任者ジョニー・アイブたち。


生前のスティーブ・ジョブズが新社屋を歩いています。


新社屋の設計は、ジョブズの意向によってスタンフォード大学のデザインが参考に取り入れられているとのこと。


現在のクパチーノ本社には大量の駐車場がありますが……


何千本もの木が植えられ始めており、新社屋完成後は土地の80%が緑で彩られることになります。



また、大規模な自然換気システムが取り入れられており、新鮮な自然風をオフィスでも感じられるようです。


新社屋とその横の建物の天井には太陽光発電パネルが取り付けられます。この設備は世界中の企業の中でも最大級の規模とのこと。



なお、この新社屋は2016年中頃の完成を目指して建設が進められています。


また、新社屋のムービーと同時に公開されている、Appleの環境への取り組みを示すムービー「Better」は、以下から見ることができます。

Better - YouTube


「『Better』とはパワフルな言葉、パワフルなアイデアです」と、語るナレーションの男性。


AppleはiPhoneやiPadなど世界中に製品を販売する大企業の1つ。


より良い製品を作り出すため、大量のマシンによる製品のテストや製造が使われていますが……



大企業だからこそ環境への配慮を怠るわけにはいきません。そのため、多くのApple製品には再生可能な環境に配慮した素材を使用。


また、iPhoneパッケージの小型化によって、世界中にiPhoneを輸送する飛行機の台数を、2007年から2013年までの間で26%減らすことに成功。


また、新しいデータセンターの電力は……


全て太陽光と風力発電で賄っています。


ソーラーパネルは太陽に合わせて向き変える仕組み。雨などによる電力の低下といった失敗は現在の成功につながっており、これからも環境と製品の向上に努めていく、とのことです。