日南学園vs宮崎日大

写真拡大 (全2枚)

強打日南学園の貫録あり。長打3点で逃げ切る

1回裏日南学園4番道上が左越ソロ本塁打

 今大会は、雨天順延となった大会2日目(11月10日)に、準々決勝に向かう都城農ナインが乗る大型バスが不幸な事故に遭うアクシデントがあった。 16日が振替日であったが、都城農ナインは準々決勝に出場することが出来ず、都城業と対戦予定だった宮崎日大が不戦勝というかたちで駒を進めて、本日の準決勝に挑んだ。

宮崎日大対日南学園。 宮崎を代表する私立校同士の対決で、1年生部員は両校とも30人超え。1年生大会に出場するにも、熾烈なレギュラー争いが繰りひろげられるわけだが、まさにそのレベルの高さを感じることができる1戦となった。

試合は、思わぬ展開に。1回裏、日南学園の1番川原と4番道上が超特大の左越ソロ本塁打を放った。打った瞬間にホームランとわかり、大きな放物線を描いた強烈な打球は、両翼100mの球場のホームランポール頂上部を越える高さで飛んでいった。外野席芝生スペースは狭いため、見事に場外へ消えていく打球。両選手が完璧すぎる一撃で0対2とした。

8回表二死三塁から宮崎日大2番岩切が適時打で雄叫び

同回、さらに6番森が二死一塁から右中間を真っ二つにやぶる適時三塁打で0対3。日南学園が長打で一挙3点を先制した。

反撃したい宮崎日大は、6回まで日南学園の鵜峠に封じられていたが、7回表に内野ゴロ間に1点をもぎとると、8回表には2番岩切が二死三塁からタイムリーを放ち2対3と追い上げる。宮崎日大のエース杉尾は、初回に3点を失ったものの、2回以降は日南学園打線に点を許さず一人で投げ抜き、9回も味方の援護を待っていたが、あと1点が遠かった。

両校とも、「投・攻・守」、個々の選手が1年生とは思えないくらいの素晴らしい能力を発揮して、白熱した好ゲームをみせてくれた。勝利した日南学園は、2年連続5度目の優勝をかけて、23日に都城東と決勝を戦う。

(写真・文=三角 竜之)