美里工vs神村学園 強打の神村学園を抑えて九州地区高校野球大会史上初となる開催県代表校による決勝戦を実現!
仲山を迎え入れるタイムリーを放つ神村学園・都甲将央
強打の神村学園を抑えて九州地区高校野球大会史上初となる開催県代表校による決勝戦を実現!
一年生中央大会、新人中央大会、秋季県大会と県内史上初となる三冠を成し遂げた美里工。公式戦で未だ無敗を誇るナインは、来春の選抜へ有力となるベスト4へ早々と進出。この日は初戦の大分商戦(2013年10月27日)で完封した伊波 友和がマウンドへ上がった。対するは最速148kmをマークする、九州を代表する西日本短大附の小野 郁から10安打を放ち攻略してきた強打の神村学園打線。ねじ伏せるか、打ち砕くか。注目の試合が開始した。
11安打を打たれながらも抑えることが出来たひとつの要因
神村学園は序盤から伊波 友和に強烈なプレッシャーをかけ続ける。2回、豊田 翔吾の二塁打と本田 桂の単打でニ死一・三塁、3回には仲山 晃輝の三塁打と都甲 将央のタイムリーで得点するなど、序盤で5安打と二つの四球を選ぶなどプレッシャーをかけ続けた。だが、先発の大村 将が一死満塁から宮城 諒大に痛恨の押し出し四球を与えると、続く花城 航の当たりはセカンドゴロの併殺崩れの間にもう1点を失った。
最後の打者を打ち取りガッツポーズの美里工・伊波友和
美里工は六回、ニ死三塁から内間 幹也がインコースのストレートに詰まりながらも振り切った打球はフラッと上がり内野とセンターの間に落ちるタイムリー。さらに続く七回にもニ死二塁から宮城 諒大が、懸命にダイブふるレフトの前にへ落ちるタイムリー二塁打で流れを完全に掴むと、4番花城 航が甘いカーブを逃さずに神村学園二番手の東 務大(あづま・みちひろ)を仕留める三塁打で大きな追加点をボードに刻んだ。
美里工の伊波 友和は5回以降も6本のヒットを打たれるなど合計11安打を喫しながらも最小限の失点に抑えることが出来た要因の一つが、『 あちらは得点した3回、6回と先頭打者が出塁、対してこちらはゼロ 』と神村学園小田大介監督が語ったように、全てのイニングの先頭打者を打ち取り、有利な立場で投げ続けたことだった。
九回のマウンドにも上った伊波 友和は三者凡退に斬りガッツポーズでゲームセット。先に決勝進出を決めていた沖縄尚学との、九州地区高校野球大会始まって以来史上初となる、開催県による代表校同士の決勝戦を実現させた。 9回を戦い終えて0-0と互角の戦いを演じた秋の沖縄県大会決勝戦が再現!このときは延長10回で3点を加え逃げ切った美里工。リベンジに燃える沖縄尚学。果たして明治神宮大会への切符を手にするのはどちらだろうか!?楽しみな一戦となりそうだ。
(文:當山 雅通)
美里工 TEAM 神村学園 守備位置 氏名 打順 守備位置 氏名 中堅 神田 大輝 1番 中堅 仲山晃輝 二塁 西藏當 祥 2番 遊撃 都甲将央 左翼 宮城 諒大 3番 三塁 小島千聖 三塁 花城 航 4番 右翼 山本 卓弥 一塁 砂川隆之介 5番 捕手 豊田翔吾 捕手 與那嶺 翔 6番 一塁 松元健太 二塁 内間幹也 7番 左翼 本田 桂 投手 伊波 友和 8番 二塁 河野 涼 右翼 松堂 正 9番 投手 大村 将