「奇跡」というほど満身創痍の松山(撮影:福田文平)

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<WGC-HSBCチャンピオンズ 初日◇31日◇シャーシャン・インターナショナルGC(7,266ヤード・パー72)>
 「WGC-HSBCチャンピオンズ」が中国にあるシャーシャン・インターナショナルGCで開幕。松山英樹は2バーディ・1ボギーの“71”で回り1アンダーの28位タイで初日を終えた。
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 松山自身も「奇跡でしょ」と漏らすほど、苦しいラウンドだった。今週に入って先週から引きずっている背中の痛みが悪化。この日もテーピングを施して何とかティオフしたものの、半分も力を入れていないような脱力スイングで回るのがやっとだった。フィニッシュもとれずドライバーも当てるだけ。フルショットは1度もできず、同組のセルヒオ・ガルシア(スペイン)らに毎ホール置いていかれる我慢の戦いだった。
 それでも、フルショットできないハンデをショートゲームでカバーした。スタートの10番こそボギーとしたものの、13番ではグリーン手前から約30ヤードのアプローチを直接放り込みチップインバーディ。さらに、18番パー5でバーディを奪うと後半はグリーン周りでしのいで虎の子の1アンダーを守りきり満身創痍ながら18ホールを完走してみせた。
 しかし、日本勢最高のスタートながら松山に明るい表情は見られなかった。「明日も今日みたいなゴルフをできれば。でもどれくらいスコアを出せるかはわからない」。故障の状態についても「明日朝起きて悪くなっていればやめるし、今日と同じくらいだったらやると思う」と悪化していれば最悪途中棄権もあることをにおわせた。予選落ちのない今大会を戦う意味は大きいが、今後のためにも慎重に経過を見ていく必要がありそうだ。
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