男装女子が入るのは、男子トイレか女子トイレか「ギャルソン・ガールズ」創刊
『ギャルソン・ガールズ』が創刊した。
女の子のための男装カルチャー誌だ。
ファッション誌『KERA』から派生した『KERA BOKU』ってのがあるが、独立したスタイルでは(おそらく)初の男装カルチャー誌の登場である。
表紙は、男装した剛力彩芽を真ん中に、キャッチコピーは“男の子より「カッコイイ!」を手に入れる”。
特別付録が「オリジナル・ロングストール」(なぜ男装誌の付録がストールなのかは後ほど!)。
内容をズラっと紹介しよう。
・巻頭特集:風男塾
男装アイドル・ユニット風男塾(「ふだんじゅく」と読む)のグラビア&インタビュー。
男装に対する想い(「女性らしい部分を隠して中性っぽさを強調するのが、風男塾にとっての男装になるのかな」「ファッションとしてのボーイズスタイルは男装とちょっと違うかなと思います」)や、男装ユニットを組んだきっかけ、風男子としてのキャラが完成するまでの過程などをメンバーが語る。
第三弾シングルは「男装レボリューション」(Youtube)!
・カリスマ男装モデル、ルウトのグラビア
ルウトは、男性ファッション誌で活躍する男装モデル。ミュージカル美少女戦士セーラームーンで、ダーク・キングダムの四天王ジェダイトを熱演しているルウトの写真もアリ。
・ゼロから始める男装講座
胸つぶしアイテムBホルダー/ナベシャツの紹介から、メンズウィッグ着回し術、背を高くみせる厚底ブーツ&インソール、男眉の作り方など。
・男装女子たちのホンネ座談会
男装女子6人の座談会。男装をはじめたきかっけから、楽しさ、悩みなど。「トイレ、どっちに入るか迷う」問題(“どっちに入るか迷うよね。スーツを着ていることが多いので、さすがに女子トイレには入りにくい”“この前、親子連れのお子さんから「男は隣でしょ」って言われたことがあって”)や、「女性割引はアリナシ」問題が、興味深い。
・第2回デ☆ビュー男装フェスティバル一般部門グランプリの田島みゆなのグラビア(天使&悪魔!)
・映画『黒執事』で男装の麗人を演じる剛力彩芽グラビア&インタビュー
・男装女子スナップ
・「SECRET GUYZ」インタビュー
・男装カフェ&エスコート店ガイド
そして特別付録が「オリジナル・ロングストール」!
男装雑誌の付録が、なぜ「ロングストール」なのか?
男装するときに隠したい体のパーツが首もとだから、である。
風男塾の武器屋桃太郎も「やっぱり男装をする時は、しっかりと女性らしいところを隠しますね。首が細ければストールを巻くし、長袖が多かったりしますし」と語っている。
付録「オリジナル・ロングストール」は、45cm×170cmの超ロング。黒に黒のボーダーで、シースルー。
シンプルなデザインなので、使い勝手がよさそう。
男装用なので、男のぼくでも使える。
女の子の男装専門誌『ギャルソン・ガールズ』、最初のページに編集部の言葉が掲げられている。
そこに、たくさんの男装女子の言葉が載っていて、その想いは胸に迫る。
“いつも男装して両親に注意されていた”
“髪を短く切る時、美容師が持ってきたのは女性向けのヘアカタログだった”
“男装やメンズ服を着る理由のひとつに、自分の性自認が“女性ではない”ということがある”
ああ、そうか。
「男装の女子、カッコいいな」そう思って気軽に買った(そして本誌は、そういった気軽さも持っている)のだが、そこにはFtM、FtXといった視点も含まれるのだ。
*FtMは、Female to Malの略。FtXは、Female To X-genderの略。身体的には女性であるが性自認が男性/中性であること。
ぼくは、リニューアルした雑誌『夜想/特集「少女」』に、「文学少女」36人に聞いた言葉をリミックスしたインタビューを書いた。
驚くことに(いや、当たり前というべきか)、その「文学少女」たちの言葉と、「男装女子」たちの言葉は、対極でも、反するものでもなく、同じベクトルを持っている。
FtM、FtXといった感覚が、特別なモノではなくジェンダーのグラデーションとして感じられるようになってきているのだと思う。
“ライトな感じの雑誌だからこそ、カミングアウトをしていない人にも手にとってもらいたい。同じ悩みのFtM、FtXの人たちをカバーしたい。そして“男装”という隠れ蓑を使えば、親の前では男の格好ができないというFtMやFtXで悩む子たちにも、何か希望を与えられるのではないかと思っている。実はそれが「Garcon Girls」の裏でテーマである。”
『ギャルソン・ガールズ』編集部の言葉だ。
ファッション・コスプレ軸だけでなく、FtM、FtXの視点も含めたカルチャー誌を目指している試行錯誤が誌面に現れていてエキサイティング。次号も期待してます。(米光一成)
女の子のための男装カルチャー誌だ。
ファッション誌『KERA』から派生した『KERA BOKU』ってのがあるが、独立したスタイルでは(おそらく)初の男装カルチャー誌の登場である。
表紙は、男装した剛力彩芽を真ん中に、キャッチコピーは“男の子より「カッコイイ!」を手に入れる”。
特別付録が「オリジナル・ロングストール」(なぜ男装誌の付録がストールなのかは後ほど!)。
・巻頭特集:風男塾
男装アイドル・ユニット風男塾(「ふだんじゅく」と読む)のグラビア&インタビュー。
男装に対する想い(「女性らしい部分を隠して中性っぽさを強調するのが、風男塾にとっての男装になるのかな」「ファッションとしてのボーイズスタイルは男装とちょっと違うかなと思います」)や、男装ユニットを組んだきっかけ、風男子としてのキャラが完成するまでの過程などをメンバーが語る。
第三弾シングルは「男装レボリューション」(Youtube)!
・カリスマ男装モデル、ルウトのグラビア
ルウトは、男性ファッション誌で活躍する男装モデル。ミュージカル美少女戦士セーラームーンで、ダーク・キングダムの四天王ジェダイトを熱演しているルウトの写真もアリ。
・ゼロから始める男装講座
胸つぶしアイテムBホルダー/ナベシャツの紹介から、メンズウィッグ着回し術、背を高くみせる厚底ブーツ&インソール、男眉の作り方など。
・男装女子たちのホンネ座談会
男装女子6人の座談会。男装をはじめたきかっけから、楽しさ、悩みなど。「トイレ、どっちに入るか迷う」問題(“どっちに入るか迷うよね。スーツを着ていることが多いので、さすがに女子トイレには入りにくい”“この前、親子連れのお子さんから「男は隣でしょ」って言われたことがあって”)や、「女性割引はアリナシ」問題が、興味深い。
・第2回デ☆ビュー男装フェスティバル一般部門グランプリの田島みゆなのグラビア(天使&悪魔!)
・映画『黒執事』で男装の麗人を演じる剛力彩芽グラビア&インタビュー
・男装女子スナップ
・「SECRET GUYZ」インタビュー
・男装カフェ&エスコート店ガイド
そして特別付録が「オリジナル・ロングストール」!
男装雑誌の付録が、なぜ「ロングストール」なのか?
男装するときに隠したい体のパーツが首もとだから、である。
風男塾の武器屋桃太郎も「やっぱり男装をする時は、しっかりと女性らしいところを隠しますね。首が細ければストールを巻くし、長袖が多かったりしますし」と語っている。
付録「オリジナル・ロングストール」は、45cm×170cmの超ロング。黒に黒のボーダーで、シースルー。
シンプルなデザインなので、使い勝手がよさそう。
男装用なので、男のぼくでも使える。
女の子の男装専門誌『ギャルソン・ガールズ』、最初のページに編集部の言葉が掲げられている。
そこに、たくさんの男装女子の言葉が載っていて、その想いは胸に迫る。
“いつも男装して両親に注意されていた”
“髪を短く切る時、美容師が持ってきたのは女性向けのヘアカタログだった”
“男装やメンズ服を着る理由のひとつに、自分の性自認が“女性ではない”ということがある”
ああ、そうか。
「男装の女子、カッコいいな」そう思って気軽に買った(そして本誌は、そういった気軽さも持っている)のだが、そこにはFtM、FtXといった視点も含まれるのだ。
*FtMは、Female to Malの略。FtXは、Female To X-genderの略。身体的には女性であるが性自認が男性/中性であること。
ぼくは、リニューアルした雑誌『夜想/特集「少女」』に、「文学少女」36人に聞いた言葉をリミックスしたインタビューを書いた。
驚くことに(いや、当たり前というべきか)、その「文学少女」たちの言葉と、「男装女子」たちの言葉は、対極でも、反するものでもなく、同じベクトルを持っている。
FtM、FtXといった感覚が、特別なモノではなくジェンダーのグラデーションとして感じられるようになってきているのだと思う。
“ライトな感じの雑誌だからこそ、カミングアウトをしていない人にも手にとってもらいたい。同じ悩みのFtM、FtXの人たちをカバーしたい。そして“男装”という隠れ蓑を使えば、親の前では男の格好ができないというFtMやFtXで悩む子たちにも、何か希望を与えられるのではないかと思っている。実はそれが「Garcon Girls」の裏でテーマである。”
『ギャルソン・ガールズ』編集部の言葉だ。
ファッション・コスプレ軸だけでなく、FtM、FtXの視点も含めたカルチャー誌を目指している試行錯誤が誌面に現れていてエキサイティング。次号も期待してます。(米光一成)