/テレビがつまらなくなったのではなく、テレビがヒマで貧乏な独身男女のために番組を作るのを止めただけ。代わって、昨今は、収入のわりに消費性向が高いファミリー層向けに多くの番組が作られ、テレビ局はみごとに増収増益。見せかけの視聴率はともかく、家族揃っての視聴者数は、きちんと取れている。/

 まあ、たしかに視聴率は落ちている。ところが、実際は意外にも、テレビ局は、のきなみ増収増益。これは、スポンサーとしても、CMを打ったら打っただけのリターンがあるから。ここには、テレビを見ているだけのやつには計り知れないマーケティングの秘密がある。テレビがつまらなくなった、見なくなった、と、うるさい連中は、たいていヒマな貧乏人だ。正直なところ、連中側よりむしろ先にテレビ局側からマーケットとしてディスってハブられただけのこと。

 たとえば、F1(女性24歳〜34歳)。バブルの頃の小娘どもは、にわか男女平等とやらでもらった法外な金額の月給とボーナスを、人生の後先も考えず、どうでもいいものにジャカスカと浪費してくれた。だから、F1、とくに独身OL向きにさまざまな番組を作り、化粧品その他のCMを大量に流して、カネを使わせた。だが、いまは貧乏派遣。こいつらのために番組なんか作ったって、どうせカネを持っていないんだから、スポンサーもつかない。M1も同様。正社員ですら、余裕が無い。免許も無いから、スポーツカーなんか絶対に買やしない。デートの予定もないから、見栄を張るもの買わない。というか、買えない。せいぜい連中でペイするのは、波代の安い深夜のアニメの、声優のCDくらい。

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