顧客視点とか、顧客の立場とは言うものの、どこまで本気で取り組んでいるのでしょうか。どうして、視点を変えることができないのでしょうか。

“顧客視点”という言葉を、無意識に使っていませんか?

仕事上、多くの経営者の方や管理者の方とお会いします。
ほぼ、全員の方が、“顧客視点”を持つことは重要だと呪文のように説いておられるのが印象的です。

その内容を聞いてみると、
“顧客のためだから”と、言う発想です。

“顧客視点”の本来の持つ意味が薄れているように感じます。

無意識レベルで“顧客視点”という言葉に慣れて、普段は意識しなくても使っているように思われます。

なので、私は、敢えて、“顧客視点”ではなく“顧客起点”を使うようにしています。

========= 600年前の世阿弥が既に完成させていた ===========

理由は簡単です。

“顧客視点”の本来の意味は、今から600年前の世阿弥(ぜあみ)の教えの中にあるんですね。
“離見の見”(りけんのけん)です。 

世阿弥は、自分の視点(我見)と顧客の視点(離見)を説いています。
自分から離れて“顧客の立場で見つめて見る”ことが本来の意味かと思います。

さて、みなさんは、自分から離れて、自分をどれだけ見ることがきるでしょうか?



質問です。

「顧客視点になった時、さて、あなたは何が見えるでしょうか?」

「その顧客から、あなたの姿が見えなければ、顧客視点にはなれていませんよ!」

顧客視点は、相手視点。部下視点、上司視点、女性視点、男性視点と視点をいろいろ変えていくことが必要です。 
相手視点と自分視点を行ったり来たりして、相手の思いを理解していきます。 
これを《視点の流動化》といいます。

《視点の流動化》ができないのは、思い込みが強いと思って下さい。
続きはこちら