売上を5年間で7倍にした驚異のヨガ・ウェア・メーカー、ルルレモン。「カルトライク」と称される企業文化の強烈な求心力が強さの秘密。

英語で、時おり、ある特定の企業文化について「カルトライク」と表現されているのを耳にすることがあります。私が長年研究しているザッポスもそう。サウスウェスト航空も、ホールフーズもそうです。自らの企業文化やコア・バリューを前面に押し出し、強烈なブランドとファンを築いている優良企業はそう呼ばれることが多いような気がします。

しかし、「カルト」というのは一般的にネガティブな印象をもつ言葉なので、私自身はこれを企業文化について使うのをあまり好みません。恐らく、「カルトライク」という言葉を使っている人たちは、「ファナティカル」と同様の意味でこれを使っているのだろうと思います。

「ファナティカル」という言葉は私も好きで、実は新著の中でも頻繁に使っています。「ファナティカル」とは、「熱狂的な」とか「徹底した」という意味ですが、アメリカのビジネス界では、かなり以前から「ファナティカル・サービス」のように使われてきました。私は、未来企業は、「ファナティカル」でなくてはならないと思っています。自らの信じること、実現したい夢の上に旗を立て、共感する人たち(働く人、顧客など・・・)をその旗のもとに集めるのです。そして、「これ」と決めたら、熱狂的なまでのこだわりで徹底して自らの価値観を実践していきます。会社の中で働く人に対しても、お客さんに対しても、ぶれることもなければ、偽ることもない。だからこそ、ファンは熱烈な信頼と愛情で報いてくれるのです。

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