「嫌K-POP派」ぬか喜び PSY視聴ランキング「圏外」から1位返り咲き
動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)が「再生回数ではなく、再生されている時間が長い動画を高く評価する」という検索の仕組みを取り入れた後、再生回数1位を長らくキープしていた韓国人歌手「PSY」(サイ)さんの動画が突如「圏外」になった。
K-POPを嫌う日本のネットユーザーは一時喜びの声を上げたが、その後PSYさんの動画は1位に返り咲き。それでもインターネット上では「新たな工作か」と疑う声が上がっている。
4億6673万回の再生数なのに突如「圏外」
YouTubeが検索の仕組みに変更を加えたことを発表したのは2012年10月12日だ。日本のインターネット上では、動画の再生回数が多すぎる韓国人歌手への対抗措置ではないかとして、これを評価する声が上がっていた。
そして10月16日、2ちゃんねるでさっそく「PSYの動画が圏外になっている」と話題になった。
PSYさんはサングラスをかけた小太りな姿が特徴で、韓国で人気上昇中の歌手だ。15日の時点で、PSYさんが歌う「江南(カンナム)スタイル」という曲の動画の再生回数が4億6673万回を記録しており、音楽カテゴリーで長らく再生回数1位の記録を保っていた。この動画が突然96位以内から姿を消してしまったのだ。K-POPを嫌うネットユーザーは以前から「K-POPの動画はリロードを沢山することで再生回数を増やしているのでは」と疑っていたため、PSYさんが圏外になることで「やっぱり数増やしの工作だった」と判断していた。
「ひたすらリピート再生して工作しているのでは」
しかし翌17日朝、再び「江南スタイル」が1位に返り咲いている、と2ちゃんねるに書き込まれた。確認してみると、確かに「江南スタイル」が1位、PSYさんの他の曲も3位に浮上している。「江南スタイル」はさらに再生回数を伸ばしており、17日18時現在、約4億7993万回となっている。このランキングを見ると2位の動画の再生回数が約2736万回なのに対し、3位の動画は約9287万回で、再生回数に左右されない新しい検索の仕組みが適用されていることがわかる。
再び1位になったことを知ったネットユーザーの中には、「圏外っていうのはつべ(YouTube)側のミスかなんかじゃないの?」と書き込んでいる人もいる。しかし大部分のユーザーは「何台ものPCを用意して、つべを何画面も立ち上げて、ひたすら無人でリピート再生し続けたら、いままでと同じだよね?」「数日で対応してきたかwイタチごっこだな」と、「再生時間を伸ばす工作をしたのでは」と見ており、「YouTubeの不具合では」と言う人を「何言ってるんだ」「そんなわけないだろ」などと非難している。