所要で降りたJR四ッ谷駅で「負けるもんか。」という看板を見つけました。


ホンダが掲げる「負けるもんか。」の相手は、プリウスやアクア、ミライース、はたまた米国カムリや現代ソナタでもありません。まさに「自分の限界」に対してなのですね。


がんばっていれば、いつか報われる。持ち続ければ、夢はかなう。そんなのは幻想だ。たいてい、努力は報われない。たいてい、正義は勝てやしない。たいてい、夢はかなわない。そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。けれど、それがどうした?スタートはそこからだ。技術開発は失敗が99%。新しいことをやれば、必ずしくじる。腹が立つ。だから寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。さあ、きのうまでの自分を超えろ。きのうまでのHondaを超えろ。
負けるもんか。



この看板この内容この情熱、己の目と心も痛いっす!



そして、ふと東京オートサロンで伊東社長が書いたメッセージを思い出しました。あの「HONDAのクルマをもっとおもしろくするゾ!!」です。


伊東社長は当時不可能といわれた総アルミボディを実現させ、夢のスーパースポーツ「NSX」を開発した経歴をお持ちです。特に伊東社長が関わったアルミボディの開発は超絶困難を極めたと聞き及んでいます。きっと「負けるもんか」との果てしない戦いだったのでしょう。


NSXやホンダに限らずですが「負けるもんか」こそが、限界を突き抜ける唯一無二のエネルギーなのだとあらためて実感した次第です!


(拓波幸としひろ)