キリのいい日って、なんかわくわくしますよね

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知り合いがこないだ結婚したのだが、2011年11月11日に入籍しようと市役所に行ったところ、同じことをもくろむカップルで役所が大混乱していたらしい。知り合いいわく、「11時11分ごろが一番混んでた」らしい。それは仕方ない。

このようなキリのいい数字が並ぶ日を、ここでは「キリ番の日」と呼ぶこととする。キリ番の日は、別に休日でも祝日でもなんでもないのに、「秋分の日」など比較的地味な記念日(秋分の日さんごめんなさい)よりもなんだかテンションが上がってしまう一日である。筆者が学生時代、「平成11年11月11日」というのがあったが、その日の11時11分に、クラスの誰かが突然立ち上がり、「今11時11分になりました!」と興奮しながら教えてくれたときの、黒板に二次関数グラフを書いていた先生の困惑の表情は今でも記憶に新しい。

今年はキリ番豊作年(?)でもあり、2011年11月11日以外に、2011年12月13日というのもあった。筆者の知人はこの日、「2011年12月13日14時15分16秒に何をするか」で真剣に会議を開いており、結局「2011年12月13日14時15分16秒に17人で18本のポッキーを食べる」という結論に至ったものの、人数を集めきれず断念したというどうでもいい情報も耳にした。おそらく各地でこのような小規模なイベントが開催されたに違いない。

キリ番の日に、我が国の首相が何をしていたかをちょっと覗いてみよう。時事通信「首相動静」によると、2011年12月13日の野田首相は、「午前8時現在、公邸、朝の来客はなし」という静かなスタートを切り、「午後0時26分、同室(首相会議室)を出て執務室へ」移動し、その後、「午後3時9分、執務室を出て、同10分、小ホールへ(以下略)」だったらしく、記念すべき14時(午後2時)15分は執務室で過ごしていたものと思われる。激務の合間を縫い、コッソリ時計を眺めて14時15分16秒の瞬間をその目で確かめたに違いない。

ちなみに、同じく首相動静によると、2011年11月11日11時11分に野田首相は、衆院予算委員会の真っ最中であり、さすがに時計を見る余裕はなかったかもしれないと思われる。

このように、(一部の)人々にささやかな楽しみを与えるキリ番の日だが、次のキリ番の日はいつになるのだろうか? カレンダーを見てみると、3ヶ月後に、2012年3月4日という、1234が並ぶ日がある。朝早いので大変かもしれないが、2012年3月4日5時6分7秒に備え、万全の体制を整えていただきたい。

これ以外の、筆者が独自に発見した今後の「キリ番の日」を以下に挙げておく。これ以外にもあると思うので、ぜひ皆さんで見つけていただきたい。

2012年12月12日12時12分(1と2の並び)
平成24年(2012年)2月4日2時4分 (2と4の並び)
平成24年(2012年)6月8日10時12分 (偶数の並び)
2013年5月7日9時11分(奇数の並び)

また、2012年3月5日8時13分というのもあり、これは西暦の10の位以降が、数学のフィボナッチ数列の3項目以降と同じ並びになるという、かなりマニアックな一日である。

まあでも、やっぱり一番盛り上がるのは、2222年2月22日22時22分でしょうね!
(エクソシスト太郎)