お肉料理と相性が良い、醤油ベースのポン酢ドレッシング。

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今まで、いくつかの“ミドリムシ入りフード”を紹介してきたことがある。ソフトクリーム、ラーメン、ハンバーガー……。どれも全て、ミドリムシが含まれていた。
ちなみに念を押しておきたいのだが、ミドリムシは虫じゃない。これは藻類の一種で、ビタミン類や必須アミノなど59種類の栄養素が備わっているスグレものなのだ。

そんなミドリムシを、またしても美味しく食べてみたい! というわけで、出来上がったのはドレッシング。食用ミドリムシの屋外大量培養に成功している「株式会社ユーグレナ」らによって開発され、11月25日より発売となっているのは、ミドリムシ入り和風ドレッシング『シークァーサーとしょうがのゆんたくぅポンドレ』と『シークァーサーとしょうゆのゆんたくぅポンドレ』である。

どうですか! 今度は“ミドリムシ入りドレッシング”の登場です。是非とも食べてみたい……かな。正直、ちょっと嫌な予感がしないか? 何か海藻っぽかったり、クセがあったり。
「若干、海藻っぽい味はしますが、シークァーサー等を入れておりますので全く気にならなく、美味しくなっております」(同社・広報担当者)
とは言われたものの、自分の舌で確認しないと何とも言えない。だから、お取り寄せしました! 今回は、欲張って2本ともゲットです。

ところで、この2つのドレッシングはどんな味がするのか?
まず、『シークァーサーとしょうがのゆんたくぅポンドレ』の方は、シークァーサーと生姜の効いた塩ポン酢ドレッシング。さっぱりした味がお魚料理にピッタリらしい。もう一方の『シークァーサーとしょうゆのゆんたくぅポンドレ』は、シークァーサーの爽やかな風味がある醤油ベースのポン酢ドレッシング。お肉料理と相性が良いそうだ。

そこで、今回は私も豚肉と鮭を購入。この食材で試してみたいと思います。
まずは豚肉を、フライパンでただ焼くだけ。味付けしません。しっかり火が通ったら、醤油ベースのポン酢ドレッシングをたっぷりとかけて、では、いただきます! ……う〜ん、イケる! 脂っこさはグッと抑まって、さっぱりヘルシーなお肉になっていて。味も良い加減の酸っぱさで、グッドな酸味。女性なんか、特に好きなテイストだと思う。こりゃ、バクバクいけちゃうな。

続いては、鮭。こちらも、全く味付けしません。焼いて、その後に塩ポン酢ドレッシングをドドっとかけて、じゃあ、いただきますよ! ……これも、イイ。何というか、魚がマイルドな風味になっているのだ。あと、鮭の味以外に何か“フック”がある気がするのだが、これは……? あっ、これはドレッシングに含まれているしょうがだ! これが本当に絶妙で、「魚は醤油しかかけない」という人にも是非体験していただきたい調味料でした。
……あれ。これって、“ミドリムシ入りドレッシング”っだったっけ? はっきり言って、その名残りすらない。普通に、イケてるドレッシング。ただの、グルメリポートになってしまいました。

それにしても、今回はどうしてミドリムシ入りの「ドレッシング」なのか?
「いくつかの候補の中で、ドレッシングなら幅広い層でお召し上がりいただけるのではとなり、開発・商品化された経緯があります」(担当者)

同社はミドリムシを石垣島で培養していることから、八重山商工高等学校(沖縄県石垣市)の女子生徒による特産品開発プロジェクト「美島商娘(ちゅらしましょうこ)」に参加。ちなみに、同プロジェクトのコンセプトは「日本食離れしている同年代の皆さんへ、日本食が美味しく食べられる商品を」である。
そして今回、「美島商娘」では“日本食を美味しく食べるためのドレッシング”を開発のテーマに設定! その際の一番の課題は、個性豊かなミドリムシと相性が良い食材選びだったが、沖縄の特産品でもあるシークァーサーの爽やかな風味と生姜の香りがミドリムシと自然なバランスで調和することを発見。結果、若者に好評の「醤油味」と、年輩の方に好評な「生姜ポン酢味」の完成と相成った。

そんな“ミドリムシ入りドレッシング”は、石垣島内のお土産店(ユーグレナモール等)やホテル(ホテル日航八重山、フサキリゾートホテル等)で店頭販売されている。他地域の方等には、販売元であるゴーヤカンパニー有限会社にてお問合せを受け付けているそうだ。価格は525円(税込み)。

「ドレッシング」という響きだけで私にはヘルシーに思えてしまうのだが、その上“ミドリムシ入り”です。どんだけ、体に良いのかという。
何せ、理論上では「ミドリムシだけでヒトが生きていくのに必要な栄養素をまかなえる」とまで言われています。
(寺西ジャジューカ)