iPhoneやAndroid対応端末が日々増加し、ユーザーが増える事で今まではこれらの最新デバイスに興味なかった方まで、このようなスマートフォンに注目するようになっています。
しかし、携帯電話に通話機能くらいしか求めていないような方にとって、これらのスマートフォンは単に高いだけで、よけいな機能だらけの携帯電話でしかありません。


■スマートフォンの通話機能はスマートではない
スマートフォンは、機能がスマート(利口)なフォンを略したものですが、日本の一般的な携帯電話に当たり前にある機能が存在していないなど、通話機能に関してはスマートとは言えません。
例えば、携帯電話本体の留守番電話機能がありません。携帯電話会社が提供する留守番電話機能と区別するために、伝言メモという名前だったりしますが、この携帯電話本体に録音する機能は一部のAndroid端末をのぞいてありません。
携帯電話会社の留守番電話サービスは有料で、場合によっては録音を聞くためにも通話料がかかったりします。スマートフォンで電話に出られないときには録音を残せるようにしたい方は、この有料の留守番電話サービスに加入しなければなりません。

■スマートフォンは高くてすぐに陳腐化する
日本の従来型携帯電話は5万円前後で、スマートフォンの価格も同程度となっています。どちらも高機能なので価格も高くなりますが、従来型の携帯電話の進化は非常にゆっくりした物で、購入し数年は普通に使えていたと思います。しかし、スマートフォンはすごい勢いで日々進化しており、2年もすれば陳腐化し、Android端末の場合、3世代以上古い物となるでしょう。
携帯電話を通話機能くらいにしか使わない場合、買い替えサイクルは3年以上になる事もあるでしょう。スマートフォンは3年も経過すると、OSやバッテリー駆動時間など基本的な部分も含め、かなり時代遅れな物となるでしょう。

ちなみに2011年の3年前となる2008年の状況を見ると、2009年に発売となったAndroid端末はまだ世の中に出ていない。iPhoneは日本など世界中で販売されたiPhone 3Gが発売された頃となります。
iPhone 3Gは最新のiOS 4(4.2)に対応していますが、ハードウェアの機能が最新の物と比べ低いため、動作が遅く使い勝手が悪いです。

将来、比較的低価格の製品が搭乗し、機能の陳腐化も目立たないようになるかもしれませんが、今のところ、通話機能にしか使わないなら単に高いだけで宝の持ち腐れの製品となりかねません。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

【関連記事】
スマートフォンの常識 バッテリーが持たない
スマートフォンを選ぶときの注意
そもそも「Android」って何だ?

■関連記事
【ニュース】NTTドコモがイギリスのボーダフォンと事業提携へ
ソニーから発売の小型で高感度なヘッドホンは独自開発のバランスド・アーマチュアドライバーユニットを採用
【話題】「Yahoo! Phone」がいよいよ23日に発売スタート
【ニュース】関電の節電要請は22日で終了
【話題】過去最高の盛り上がりで「東京ゲームショウ2011」は閉幕