クルマのすべてが丸わかり?【タミヤ新製品展示会】
子供の頃はラジコンカーやプラモデルを楽しんだ、という方は多いと思います。もちろんアラフォーの私もその1人であります。そして近年、こうしたアラフォー以上のお年の方がプラモデルやラジコンの世界に帰ってきて、すっかり大人のホビーとして定着しています。
そこで、これから発売されるタミヤの新製品を取材でききたので、紹介したいと思います。
まず、注目なのは「TA06」と呼ばれるラジコンの新型シャーシです。
TAシリーズはタミヤのツーリングカー・シャーシの定番で、その6年ぶりに登場の新型06はブラシレスモーターやLF(リチウムバッテリー)といった近年のパワーソースの変化に対応した最新モデル。
重量バランスを見直しセンター縦置きのスリムなモノコックフレームを採用。駆動系はリヤにモーターを搭載し、フロントには2本のベルトで、リヤにはギヤダウン方式でパワーを伝達します。つまりミッドシップ4WDというわけですね。ちなみにベルトドライブの方がトラクションのかかりが良いため採用されたそうです。
サスペンションはフロントがインボードタイプを採用の(アウトボードに変更可能)四輪ダブルウィッシュボーンで、これなら実車のサスペンション構造の勉強にもなりますね。
ちなみにTA06とTA06PROの2種類が設定されていますが、RPOはアルミ製ピロボールなどが採用されたシャシーキットで、モーター、タイヤ、ボディは別売り。TA06ベーシックキットは、モーターは別売りですが、FIA GT選手権に参戦した日産GT-Rのボディがセットになっています。
タミヤプラモデルファクトリー新橋。平日は22時まで開いているため、仕事帰りお父さんが多数来店していました。
TA06PRO。シャーシのみで価格は3万1290円。
TA06キット。SUMO POWER GT NISSAN GT-Rのボディがついて2万7090円。
バッテリー交換は裏側から。ちなみにリチウムバッテリーのため継ぎ足し充電OKで、走行時間も大幅にアップ。ニッカドの用にバッテリーをたくさん用意しなくても、連続して楽しめます。
TA06にはアルミ製レーシングステアセットや、スタビライザー、アルミ製ロッカーアームなど、豊富なオプションが用意されています。
続いて紹介するのは初心者にも親しみやすい、ホイールベースが3種類選択できる「M-05Sスペック」です。コチラはミッドシップの前輪駆動で、ショートホイールベースならでは走りを楽しむために、専用設計のアルミ製サスマウント、アルミ製ステアリングポスト、アルミ製リヤアップライトなどが採用されています。
前輪駆動ですから4WDのような速さはありませんが、これからラジコンを始めたいなんて方にはぴったりといえるでしょう。
ここで近年ラジコン界の注目になっている、ブラシレスモーターについて触れておきましょう。一般的といいますかいままでのブラシモーターは、ケースの内側に永久磁石を配置して、コイルを巻いたローターに電気を流すブラシと電気の向きを変えるコミュテータを装備していました。
ですがブラシはコミュテータに常に接触しているため、摩耗します。つまり定期交換部品なのです。
それに対してブラシレスはケースの中にコイルを巻いた電磁石を配置し、ローターには永久磁石を採用。基本的にメンテナンスフリーなのです。こうした進化が余暇の少ないお父さんにも受けているポイントといえるのではないでしょうか。
それはさておき、なんだか電気自動車の話みたいですが、実車の構造を理解するのに、ラジコンはかなり役立ちそう。
ラジコンの世界は、かなり奥が深そうです。
M-05Sスペック・シャーシキットは2万3940円。
前輪駆動車にぴったりのミニのスペアボディは、2835円。
(佐藤みきお)
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