使われるタイヤが気になる【EV全日本選手権レース2011予選】
2011シーズンのスーパーGT。震災の影響で開幕が順延され、今回の岡山が当初の予定どおり第1戦という位置づけのまま2戦目を迎えます。このスーパー GTと同時開催のる「2011 ALL JAPAN EV-GP SERIES」の第1戦「2011 全日本 岡山EV50kmレース大会」も同様に順延されて5月21日(土)に予選が行なわれました。
朝から曇り空であった岡山国際サーキット上空でしたが、午後になると雲に切れ目が目立つようになり、予選セッションは快晴の空の下で繰り広げられました。
EV-1(モーター出力100kw以上)クラスのテスラ・ロードスター勢では、最新モデルのバージョン2.5を抑えて、黒澤翼選手の駆る#1TEAM TAISAN TESLA(バージョン2.0)が早々に2分を切るタイムをたたき、1分57秒307で楽々ポールを獲得。2、3番手には井土智洋選手、高木多佳雄選手が揃って2分3秒台で入り、最も古いバージョン1である.5の#2 TEAM TAISAN TESLAの植田正幸選手が続いています。
EV-2(モーター出力50kw以上100kw未満)クラスの日産リーフ勢は、4台中3台がノーマルという中、唯一タイヤ&ホイールを換えてきた#3ENDLESS ADVAN LEAFの青木孝行選手が、他のリーフと7秒以上もの差をつけ2分7秒279でクラストップとなる5番グリッドを獲得。ちなみにノーマルのリーフは205/55R16のBSエコピア。青木選手のリーフサイズは同じながら、エンケイRS05にアドバン・ネオバAD06を組み合わせています。この差が大きかったようですね。
EV-3(モーター出力50kW未満)クラスの三菱i-MiEVは、岡田秀樹選手、山路慎一選手ともに2分25秒台のタイムで9、10番グリッドからスタートとなります。
このEVレースは50kmのレース。国際サーキットを14周しなければならず、予選の一発のアタックとは全く様相が異なります。つまり予選のようなアタックタイムでは、50kmはとても走れないので満充電からいかに電気を使って決勝を走りきるか。各ドライバーの頭脳が試される、耐久レースの面もあります。
決勝は果たして?
(佐藤みきお)
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