6月30日に自宅で命を絶った韓流スター、パク・ヨンハさん(32)の葬儀が2日、ソウル市内の病院で営まれ、遺族や故人と親しかった芸能人、大勢のファンらが最後の別れを告げた。韓国ではヨンハさんの自殺を伝える報道が連日報じられているが、今度は人気ロック歌手が自殺を図ったとのニュースが流れ、韓国ではさらなる衝撃が広がっている。

 自殺を図ったとされているのは、人気ロックバンドLazybone(レイジーボーン)でボーカルを務めるノ・ジヌさん(31)。1日午前3時30分ごろ、ソウル市永登浦区の楊花大橋からソウルの中央を流れる漢江に投身した。

 当時、ジヌさんは友人と一緒にお酒を飲んだ帰りで、橋を渡っているとジヌさんが突然、漢江に身を投げたという。一緒にいた友人がすぐに救助要請を出したため一命を取り留めたが、「普段からうつ病を患っていて、パク・ヨンハ自殺の報道を見て今日は一日中憂うつな気分だった。衝動的に身を投げた」と警察に話している。

 一方、Lazybone側は「ノ・ジヌはお酒を飲んで友人とふざけていただけ」「単純なハプニング」と自殺を図ったのではないと否定。しかし、韓国では有名人の自殺に共感し、後追い自殺が増える「ウェルテル効果」の可能性を指摘する声があがっている。

 また、2日には、慶尚南道の金海市に住む主婦(49)が「ダメな女と暮らして苦労をかけた」という遺書を残して自殺。警察の調べに夫は「この日の午前中、パク・ヨンハさんの自殺報道を見ていろいろと話していた。不吉な予感がしたので昼に家に帰ると、すでに息を引き取っていた」と供述しており、「ウェルテル効果」はすでに始まっているという見方もある。

 韓国では2008年に俳優アン・ジェファンさんが車内で練炭自殺をした後、これを模倣した自殺が相次いだ。また、05年に女優イ・ウンジュさんが自殺した後の1カ月間、ソウル市の1日平均自殺者数は、それまでの0.84人から2.13人に急増している。韓国ではヨンハさん自殺の影響を受け、「ウェルテル効果」が広がるのではないかと懸念が高まっている。(編集担当:新川悠)



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