インタビュー:たむらぱん「自分の曲が歌えるのは、自分」
――イラストはいつ頃から描いていたんですか?
たむらぱん:イラストは基本ずっと描いていて。デモテープを送る時も絵を描いて付けたりしていたのが、最近はもっと作品っぽくなったなという感じですね。――スポーツをしつつ、絵を描くことも好きだったんですね。
たむらぱん:そうですね。友達に描いたり、美術とかは結構、先生に可愛がってもらって、真面目にやっていましたね。でも、その時から「こういう風に描けば、多分褒められるな」みたいなコツもありましたけど(笑)。――イラストのテイストは、以前から変わりなく?
たむらぱん:「これを描いて」と言われると、意外と描けないタイプかもしれないですね。基礎がない典型みたいな(笑)。――今の仕事に就いてなかったら、何をやっていたと思いますか?
たむらぱん:本当ですよね!でも多分、「バリバリ働くぜ!」みたいな感じではなく。基本的に私は作ることが好きで、前はライブごとに紙袋を1枚1枚、お客さんの人数分作っていたり、工場の流れ作業みたいなのが好きなので(笑)、意外と黙々とやっているんですよ。もしかしたら、そういう仕事とかに就いてたかもしれないですね。――長時間パソコンに向かったり、単純作業は苦痛じゃないタイプですか?
たむらぱん:多分、入っちゃうと1個が長い感じですね。だから自分でも、結構できる方だとは思うんですよ。その代わり、幅が狭いという弱点がある(笑)。多分、もっと広い視野でいければ素晴らしいと思うんですけど、それで持続力もあって、みたいな。意外と粘る方で、飽きはしないですね。――根性ありそう。
たむらぱん:多分、その辺は部活で…(笑)。――鍛えられたと。でも、この世界観が更に幅が広がったら、本当にすごいことになりそうですけどね。
たむらぱん:そうですかね(笑)。――ライブやアルバムのジャケットでもブタの着ぐるみを被っていたり、「お前ぶただな〜送らぬ手紙〜」のライナーノーツでも「ぶたが好きです」と書かれていましたが、「ブタベスト」というタイトルにした理由は?
たむらぱん:ハンガリーに「ブダペスト」ってあるじゃないですか。エンジニアさんの家にそのビデオがあったんですよ。でも、私はそれが「ブタベスト」だと、「ブタのベストビデオ」だと思ったんですよ。それで「スゲー!」とかってアガって。そうしたら…。――観光ビデオみたいな。
たむらぱん:だったんですよね。私はもう本当に「世界の旨いブタ100選」みたいな感じかと思ったんですよ(笑)。でも、それがきっかけで私の中に「ブタベスト」という言葉がインプットされて。それが3年くらい前なんですけど、今回アルバムが出る時に「これいいんじゃないか!」と思って。