川口市にある違法建築のモスクが問題となっている

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 埼玉県川越市の長閑な田園風景。そこに無申請・無許可の"トンデモモスク"が姿を現し、問題となっている。

【写真を見る】無申請・無許可で建設されている川越市のモスク。長閑な田園風景のなかにイスラム式の広大な施設が建っていた

 日本での生活者が増えているイスラム教徒。その宗教施設であるモスクの建設計画は、具体的なトラブルの有無を問わず、排外主義者や近隣住民などから多くの批判を浴びてしばしばSNS上を中心に炎上騒動となる。

 たいていのモスクの建設自体は日本のルールに則り、行政から許可を受けるなどして建設されているが、感情的に受け入れ難い人も多いのだろう。しかし、いま騒動の渦中にあるモスクは"感情論"を抜きにしても、大きな問題を抱えている。

「このモスクは『ジャパン・ジャーメ・マスジド・ラムザン』と呼ばれる施設で、4月には駐日パキスタン大使が招かれて開所式まで行われました。パキスタン系の企業が所有する土地に建設されていたのですが、この土地は市街化調整区域内にあり建築物を作るには行政の許可が必要です。しかし申請すらなかった。つまりは違法建築です。市は、建物の撤去を求めています」(埼玉県政関係者)

 すでに川越市では、長く問題になっていたという。

「産経新聞が報じたことで広く知られましたが、川越市は1年半以上前に建築を把握し、工事の中止などを求め続けてきた。しかし、関係者には日本語がわからない人も多かったようでなかなか話が進まなかったと聞いています」(同前)

 近隣住民はこの問題をどのように考えているのだろうか。現地を訪れると、イスラム式のエキゾチックな門の奥に広大な施設の敷地が広がり、その奥にはドーム型の建築物が見える。周囲には畑や市の水道管理施設などがある。

近隣で家庭菜園をしている高齢男性はこう話す。

「ここは市街地じゃないからね。建物を作っているときには、なんで作れるのかなって疑問には思いました。それと変わった建物じゃないですか。日本の建物は南に向くけど、変わった方向に向いているじゃない? その先に聖地があるみたいなことを言っていた人もいたけど、私はわからないね」(以下同)

 建設中から、人の出入りはあったようだ。

「もう2年とか前の話だけど、外国の人が出たり入ったりしていてね。でもあまり日本語はわからないようで、ほとんど会話もしませんでしたね。今あるみたいに塀ができて、中がよく見えないからちょっと不気味です。出来てからもなんか人は出入りしているようだけど何をしているのかはわからない。交流がないからねえ」

 SNSなどでは大きく話題になっているようだが、現地では静観している人が多いようだ。実際、これまで特に問題は起きていないという。

「騒音とかゴミとか、困ったことは一度もないですよ。だから別に私としては作られてもいいけど、でも市街化調整区域に建物を無断で作るってわざとなのか、知らなかったのか……。すごい初歩的なミスな気がしますね。誰か周りでそういうルールを教えてくれる人とかもいないんですかね」
 この土地の所有者は撤去に協力する姿勢を示しているが、解体費用などの面から5年計画の是正計画書が提出されているという。

「ここに来た市役所の人も言っていたけど、5年って長いし、一回作っちゃったものをすぐに壊すのって本当にできるんですかね……」
 駐日パキスタン大使館はXで大使が参加したことを認めた上で「この建物は日本の法律で定められた全ての許認可取得済と説明を受けた上で招待を受諾しました」と説明。全ての在日パキスタン人に対し「日本の法律を遵守するよう強く求めます」と発信している。