ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

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最優秀指名打者賞&オールMLBファーストチームにも選出

 メジャーリーグ機構(MLB)は14日(日本時間15日)、卓越した打者をファン投票などで選出する「ハンク・アーロン賞」の受賞者を発表し、ナ・リーグではドジャース・大谷翔平投手が選出された。エンゼルス時代の2023年に続き、自身2度目の受賞。両リーグで選ばれるのは史上初の快挙となった。

 大谷は昨年12月に10年総額7億ドル(約1095億円)でドジャースに移籍。加入1年目はレギュラーシーズン159試合に出場し、打率、本塁打、打点、盗塁のいずれも自己ベストを更新。打率.310で惜しくも首位打者獲得はならなかったが、54本塁打と130打点で2冠を手にした。史上6人目の「40本塁打&40盗塁(40-40)」だけでなく、前人未到の「50-50」も樹立。日本人として初めて「トリプルスリー」も達成した。

 MLB公式のHPに記載されているスタッツだけを見ても、134得点、54本塁打、130打点、出塁率.390、長打率.646、OPS1.036、99長打、411塁打、ISO(長打率-打率).336、本塁打率11.78の“リーグ10冠”。打率.310、59盗塁はリーグ2位と圧倒的な成績を残している。

 同賞は1999年に創設され、大谷は昨年、日本選手初の栄誉を手にした。複数回受賞は歴代最多4回のアレックス・ロドリゲスを筆頭に12人いるが、両リーグで受賞したのは今回の大谷が初のことだった。ドジャースの選手では、2011年マット・ケンプ以来2人目となった。

 このオフは選手会選出によるナ・リーグ最優秀野手、打撃のベストナインに贈られるシルバースラッガー賞を受賞。この日は年間で最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」、今季活躍した選手をファン投票などで選ぶ「オールMLBチーム」の「ファーストチーム」DH部門に選ばれるなど受賞ラッシュだ。21日(同22日)には全米野球記者投票によるナ・リーグ最優秀選手賞(MVP)の発表もあり、期待が集まる。(Full-Count編集部)